仕事に疲れた時はぶらっと出かけてみましょう

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長年仕事をしていると,波に乗れている時やそうでない時があるものです。
又,新しい職場で頑張っていても,集中力が途切れてしまう瞬間を感じる時もあります。

真面目な方は,そんな時にも自分を叱咤して鞭をうとうとします。
しかし,それが却って逆効果になる時があります。

何故ならば,自分を鞭うっても回復できない事態であるかも知れないからです。
波に乗れない期間が暫く続いたり,集中力が続かない時は,精神的な健康のバランスが崩れ始めていて,頑張れば頑張るほど蟻地獄に落ちていきます。
それが嵩じてくると,最悪の場合「鬱病」という事態に捕らわれるかも知れません。

仕事をするということは,そこに縛りがあり,どうしてもそれに合わせている自分があります。
幾ら慣れているといっても,窮屈でかなわないと感じる時があるものです。

そうならないためには,どこかで自分を逃がしてやる時間を作る必要があります。
自分が「逃げている」ことになるので,それを嫌がる(否定する)方もいますが,何時までも(永遠に)逃げようというのではなく,一時の時間をその様に使うということに過ぎません。

ですから,それは「逃げ」ではなく,自分の精神的な健康を回復するために有効な時間なのです。

私は,自分が追い詰められていくのを感じると,よくふらっと出かけたものです。
特に目的地を設けず,車に乗って出かけ,綺麗な風景があると車を止めて気がすむまで眺めていたりしました。

ここで大切なのは,「計画を立てない小旅行」とすることです。
計画を立てないことによって,自分の気の赴くままに走り,適当なところで宿を取って休みます。
夕食は,宿泊先の方に教えて頂いた地元の方が行かれるところでとります。

日頃眼にしない風景を眺めることによって,自己を解放してやるのです。
地元の方の会話を耳にしながら,食事をするのも新鮮なものです。
ともすれば,店の主人が話しかけてきてくれることもあります。

そんなちょっとした体験が,バランスを失いかけていた自己を元に戻してくれるかも知れません。

仕事が忙しいからそんなことは出来るわけがないとか,自分は計画を立てない旅行はしたくないとかいって自分を縛るのではなく,そんな自分だからこそ,新たな体験をすることによって自分の領域を広げてやることが大切です。

鬱病になる人は真面目な方が多いといわれるのは,知らず知らず色々な既成概念や常識というものに自分を縛っていることに気がついていないからかも知れません。

どこでもいいんです。
日常から離れられる時間を作ることができる場所なら。
出来れば,都会の喧噪とした場所ではなく,片田舎の空気の綺麗な静かな場所が最適かも知れません。
そして,何よりもスマホの電源を切ること。

長い人生です。
弱った自分を慰めてやることは何も恥じることではありません。

現代は,肉体的な健康もさることながら「精神的な健康」に最も気を払わなければならない時代かも知れません。

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