悩みは年上の女性に聞いてもらいましょう

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最初にお断りしておきますが,この記事は,男性が当てにならないということを書いているわけではありません。
男性の方が信頼できるとお考えの方はそれで結構です。
あくまで,私の経験として,利害関係のない女性ほど,透徹した眼で物事を捉えて答えを返して頂いた経験から,私の考え得ることを書いたに過ぎません。

どんな種類にせよ悩みはどの年代になってもあるでしょう。

特に,30代は中堅の域になって責任も重く,仕事が行き詰まったり悩んだりすることが多いのではないでしょうか。
私も,30代の頃はその連続でした。

そんな時,私は年上の女性に悩みを聞いてもらうことがよくありました。
何故,男性に聞いてもらわないのかというと,男性はどうしても競争相手の要素があり,例え親友でも恥ずかしくて話せないことがあります。

しかし,女性は,余程の競争関係にない限り,自分の敵にはならないと思います。
ただし,お断りしておくが,語弊があるのを承知で言えば,「仕事が出来る」女性でなければなりません。

問題は,自分でそのような方を探し,勇気を持ってアプローチ出来るかどうか。
私の経験では,こちらが真剣であれば,必ずといっていいほど答えは返してもらいました。

何も勤務先の中で探す必要はありません。
全く異なる業種であってもいいし,極端なことをいえば,旅先で知り合った行きづりの女性でもいいのです(利害関係のない方が,相手も本音を話しやすい)。

要は,自分に敵対心や贔屓目がなく,可能な限り中立的な立場からものを言ってくれる方がいいです。
又,地位や名誉などは全く関係がありません。
地位などというものは,社会的存在として,人間が生きていく上で便宜上設けたものに過ぎません。

そんな相対的なことに拘って人を見ているようでは,人の本質は見抜けません。
肩書きがあるから,この人は偉いに違いないなどと,人の肩にある紋章に惑わされてはいけません。
こういう現象を,心理学では「ハロー効果」といいます。

失礼な言い方かもしれませんが,どんなバカでも社長の息子に生まれれば,親の権力で社長にはなれます。
しかし,それで会社を運営できるかといえば,話は別です。

私は,気分転換に出かけた先で,相談に乗ってもらったことがあります。
それは,宿泊先の仲居さんで,最初は笑って聞き流していましたが,私の真剣さを感じたのか,真顔になって私の話をきいてくれました。

その人は,私に簡単な質問をすると,その回答から学歴を言い当て,その行動は学歴によって異なることを教えてくれました。
最高学府を出た者は,何をしていてもその意識があるために,まわりに対して余り気を払いませんが,そうでない者は,自分が他人から思われることに敏感になってしまう,ということでした。

この潜在的な劣等感があるが故に,いくら「あなたは出来る」と励まされても,立ち上がってこれない人もいるということでした。
その見極めがつかないまま,誰彼となくそんなことを言っても有効ではなく,むしろ,その劣等感を顕在化させてしまうこともあります。

当時の私は,いくら水を向けても(励ましても)反応してくれない人があり,何が原因でそうなのかということが分からず,思い悩んでいました。
その疑問を仲居さんに尋ねたのでした。

私は,その仲居さんの名前は存じていないし,あれ以来その旅館には行っていないので,どうされているのかも分かりません。
ただ,その仲居さんは,30代の私が余りに真剣だったため,自分が経験してこられたことを話して下さったのだと思います。

地位のある人は,そのような方に対して,所詮は「仲居」という態度で接することが多く,仲居さんは,地位のある人の「生の姿」を見てきたという自負もあるのでしょう。

卑近な例で恐縮ですが,地元の団体旅行(男性のみ)で滋賀県に行った時,ソープランドに行こうということになり,私も同行させてもらったことがあります。
一戦が終わった後,その女性に,「どのような客が最も嫌か」という質問をしました。

こんなところまで来て何を聞くの,という顔つきをしたが,彼女は,一般的に社会的地位が高いと言われている人を挙げました。
その理由は,「おまえを金で買ったのだから,何でも言うことを聞くのが当たり前」という態度が強く,まるで奴隷扱いをする人もいるようです。

私はその時知ったのですが,彼女たちは個人事業主で,お店にお金を払って場所を借りているだけであり,客を断っても,自分の収入が減るだけで,店とは関係がないということでした(勿論,それ以外の人もいるでしょうが)。
なので,彼女は,実際に追い出した人もあると言っていました。

それを眉唾ものだと思うのは自由ですが,私が言いたいのは,自分の姿勢いかんによって得られるものはあるということ。
それが,女性であれば,かなりのシビアさで答えが返ってくることもあります。
実際,私は,仲居さんの話を聞いていて,自分の潜在的な奢りを指摘されたようで,耳が痛かった。

あくまで私の経験だけでものを言って恐縮ですが,一度考えてみる余地はあると思います。
男性のように遠慮がない分厳しいかも知れませんが,かえってそれが自分を奮い立たせてくれることもあります。

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