仮想通貨取引のために必ずやっておくべきブラウザ設定とパスワード管理

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【仮想通貨取引のために必ずやっておくべき PC 設定】では,主に PC 全体に関するセキュリティに焦点を当て,ブラウザについては少し紹介しただけでした。

ここでは,取引所にアクセスするための道具である「ブラウザ」の設定について紹介したいと思います。
上の記事にも引用しましたが,ブラウザが乗っ取ってしまわれる事態などが生じており,デフォルトのままで使用することは何ら安全性を担保出来なくなっています。

このことは,こと仮想通貨に限らず各種のサイトを閲覧する際にも同じです。
従って,下記に紹介する内容はネットを行う方にとっては,最初にやっておくべきことといっても過言ではありません。
しかし,初心者の方にとってはハードルが高いと感じられるかも知れませんが,難しい理屈は考えずにインストールしていただければ,あとはソフト任せにしていても安全を確保してくれます(100%とは言い切れませんが)。

ここでは,私が使用している Firefox の事例を紹介させていただきますが,Chrome に対応しているものもありますので検討してみて下さい。
また,サイトの表示が速くなるというメリットもあります。
導入するのは「アドオン」と呼ばれる拡張機能になります。

次には,取引所にログインする際に必要なパスワードの管理ソフトを紹介します。
Firefox,Chrome に対応しており大変便利です。

拡張機能

下図が現在 Firefox にインストールしているアドオンの一覧になります。

上図の中から仮想通貨を取引する際には必須と思われるアドオンを紹介します。

Ghostery

今やどのサイトを訪問しても広告で溢れかえっています。
全く異なる種類のサイトなのに,先刻まで楽天などで見ていた商品の広告まで表示されて驚くことがあります。

Ghostery は,端的に言えばそのような広告を非表示にして,あなたの行動の追跡を遮断してしまうアドオンです。
先ず,下図をご覧いただくと,赤枠内に「広告」が表示されています。

何も導入していない場合は,ほぼ同じ様に表示されますが,Ghostery を適用しますと,下図のように見事に「広告」が消えています。

そして,不要なものを読み込まないので,サイトの表示が軽くなった感じがします。
この仕組みを Ghostery のサイトで見たものが下図になります。

いかがでしょうか。
サイトのページには上図のようなものが埋め込まれていて,あなたの行動や最悪の場合プライバシーにまつわる情報も収集しているのです。
デフォルトのままで使用していて,ある広告をクリックすると,それが「罠」だった場合はあなたの PC は「汚染」されてしまうかもしれません。

Ghostery は,表向きには広告を非表示にすることによって,あなたのプライバシーを守ってくれます。
下図の Firefox-Add-ons ページで「+ Firefox へ追加」をクリックします。

インストールが完了したら「追加」をクリックします(下図)。

赤枠内の「カスタムセットアップ」をクリックします(下図)。

右端の「カスタム」をクリック(下図)。

上図の「完了」をクリックすると,下図の画面になり,有効になっている内容の確認が出来ます。

「次へ」をクリックすると,表示方法を確認されるので「詳細」を選択して「次へ」をクリックします(下図)。

アカウントの作成は必要ないので「スキップ」を選択します(下図)。

改善の協力をたずねてきますので,不要の場合は赤枠内の「チェック」を外して「次へ」をクリックします(下図)。

上図の「終了」をクリックすると,Ghostery のサイトが表示されます(下図)。

再度日本気象協会のサイトに行くと,上図のように右上に Ghostery のアイコンが表示され,広告がなくなっています(下図)。

アイコンの右上の数字(14)は,ブロックした数を示しています。

アイコンを左クリックすると,上図のような画面が表示され,どのような内容をブロックしたのかが分かりますので,適宜ブロックを解除するなどして,訪問されるサイトのカスタマイズが可能です(気象協会の画面キャプチャが出来なかったので,Ghostery の説明サイトのものを使用しました)。
上図は英語表記ですが,「日本語表記」されますので内容は理解できると思います。

サイトが信頼できるならば,「サイトを信頼」をチェックすれば,全てのブロックが「解除」されます。
私は,仮想通貨の取引所だけを「サイトを信頼」する対象とし,その他は Ghostery のブロックに任せています。
一旦広告などの余計な表示がない画面に慣れてしまうと,以前のような画面には戻れなくなります。

Chrome にも Ghostery の拡張機能が適用できます。
下図が表示されますので,「CHROME に追加」をクリックすればインストールされます。
機能は上で説明させていただいたものと同様ですので,是非インストールされることをお勧めします。

HTTPS Everywhere

現在,多くのサイトが暗号化されていない HTTP 接続から暗号化されている HTTPS 接続に切り替えています。
しかし,サイトによってはサイト側で HTTP 接続から HTTPS 接続へのリダイレクト(サイトの閲覧において,指定したウェブページから自動的に他のウェブページに転送されること)を実施していない場合があります。

そのようなサイトでは1つのサイトにつき HTTP 接続と HTTPS 接続の2つのバージョンが提供されており,HTTP でも HTTPS でも両方でアクセスできる状態ということになります。
そのような場合に HTTPS Everywhere をインストールしていれば,暗号化されていない HTTP 接続のサイトにアクセスしてしまっても,自動的に暗号化された HTTPS 接続がされているサイトへリダイレクトしてくれます。
ただし,最初から HTTPS に統一しているサイト,HTTP しか存在しないサイトの場合はそのまま表示されます。

下図の Firefox-Add-ons ページで「+ Firefox へ追加」をクリックします。

Ghostery と同様にインストールしますが,チュートリアルはありません。

終了すると,上図のように「S」のアイコンが表示されます。
そして,HTTPS Everywhere を有効にした状態でサイトを閲覧すると,登録されているドメイン名に該当する数が表示されます。

HTTPS Everywhere は直接セキュリティを向上してくれるアドオンではありませんが,HTTPS Everywhere を使うことで,意識せずとも HTTPS に対応しているサイトならば確実に HTTPS 接続を行うことができ、通信の秘密を守りやすくなります。

Chrome の場合は,下図の該当ページからインストールして下さい。

Google Translator for Firefox

この拡張機能は文字通り英語を翻訳してくれるものです。
下図の Firefox-Add-ons ページで「+ Firefox へ追加」をクリックします。

インストール方法は上記と同様です。
終了しますと,Ctrl+Shift+A を押してアドオン一覧を表示させます(下図)。

Google Translator for Firefox の「詳細」をクリックします。
その一部が下図になり,赤枠内のようになっていることを確認して「Save」をクリックします。

上図に赤い「T」のアイコンが表示されます。
下図の様なサイトを翻訳したい時は,「T」をクリックします。

すると新しいタブが開き,翻訳されたページが表示されます。

文章の一部だけを翻訳したい場合には,該当箇所を反転表示させて,上図のように右クリックを繰り返し,「このテキストをGoogle翻訳で翻訳」をクリックすると,下図のように反転させたところだけが翻訳されます。

この拡張機能は Chrome ではデフォルトで装備されているようですので必要はありません。

Ghostery よりももっとシビアに作動するものもあるのですが,余りに過激すぎるのと,ユーザーの確認を要求してくる内容が専門的すぎて,使いづらいものもあります。
私の Firefox には上図のように他のアドオンもインストールしてありますが,取りあえずは上記の3つでいいと思われます。

パスワード管理

仮想通貨取引所にログインするには,「ユーザー名」と「パスワード」が必須になっていますが,どのように管理されていますか。
紙に書いて,その都度参照するという方もおられると思いますが,万一その紙を紛失してしまえば全て終わってしまいます。

いくつものパスワードを管理するのは大変ですが,そのような時役に立つのが管理ソフトです。
ここでは,Firefox と Chrome の拡張機能を持った F-Secure KEY というソフトを紹介します。

F-Secure KEY のページから「PC 版をダウンロード」します(下図)。

ダウンロードするファイルは f-secure_key_win.msi になります。

上記のファイルを実行すると上図の画面になりますので,Next をクリックします。

赤枠内にチェックを入れて,Next をクリックします。

インストールするフォルダに問題がなければ,Next をクリックします。

Install をクリックします。

Finish をクリックしますと,下図の画面になります。

「マスターパスワードの作成」をクリックします。
マスターパスワードは,次回からソフトを起動する時に必要ですので,「絶対に忘れない」で下さい。

マスターパスワードを入力します。

「次へ」をクリックします。

「+」をクリックして「初期パスワード」を作成します。

「パスワード」を選択します。

上の画面で下記の4つの必須項目を入力します。

1.名前
2.ユーザ名
3.パスワード
4.Web アドレス
5.コメント(オプション)

入力が終了したら「保存」をクリックします。

上記のことを繰り返して入力したのが上図になります。
上図の「設定」をクリックします。

「次の時間が過ぎた時点で自動的にロック」が「5分」なっていますが,これはソフトを立ち上げてから5分後にはロックされて使用不可となります。
ロックされてしまうと再起動が必要になりますので,下向きの「>」を押してメニューを表示させ適切な時間を指定して下さい。
そして,「ブラウザのオートフィルを有効にする」にチェックを入れます。

「Firefox アドオンをインストール」をクリックしますと,Firefox が起動しインストール画面が表示されます(下図)。

上記のアドオンと同じようにインストールすると,右上にアイコンが表示されます(下図)。

アイコンをクリックすると「認証コード」を入力する画面になりますので,下図の認証コードをコピーして保存します。

これで使用可能となりました。
bitFlyer で試してみます。

ログイン画面に赤枠内のカギのアイコンが出現しますのでクリックすると下図の画面になります。
複数登録しましたので選択画面となっており,bitFlyer をクリックしますと,自動で(1)メールアドレス,(2)パスワードが入り次の2段階認証画面に切り替わります。

サイトの画面では何も入力しませんので,盗み見られることもなく安全です。

マスターパスワードを忘れてしまうとソフトを起動させられませんので,下図で「リカバリーコードを作成」して保存しておきます。
保存されるのは,デフォルトでは「リカバリ コード.png」というファイルになります。

ロック時間を過ぎてしまうと,下図のようにアイコンの下に鍵のマークが表示されます。

再起動させる時は,下図の画面でマスターパスワードの入力が必須になります。

仮想通貨も大切ですが,同様にユーザ名やパスワードも大切です。
このソフトで管理しておけば毎回入力する手間が省け,且つ,安全ですので是非使用することをお勧めします。
取引所毎にパスワードを変えても,これを使うと管理には困らないと思います。

時々うまくいかない場合のあるようですので,その時は自分で入力する必要があります。
スマホ用にも用意されていますので,スマホで取引する際にも重宝すると思います。

以上,ブラウザのアドオンを使ってより安全に取引する方法とパスワード管理ソフトを紹介しました。
冒頭の記事と相まって,より安全な状態で取引が可能と思います。
あとは,一発逆転の草コインをどのように探し当てるかです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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