心が通じる人と通じない人がいます

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長年生きていると,多くの人との出会いと別れがあります。
瞬間的な出会いもあれば,長く続く人もあります。

たった一回の出会いについては,「悩みは年上の女性に聞いてもらえ」にも書きましたが,旅先で悩みを聞いてくれた仲居さんがいます。
この場合は,まさに「一期一会」と言っていい。
仲居さんと会話したのはわずか30分に過ぎないけれども,この間お互いの気持ちは通じ合っていたと思います。

それは,仲居さんが私に示してくれた「無償の愛」ではなかったか。
彼女は,私の悩みを聞く必要もなければ,質問に答える義務もありません。
しかし,私の姿を見て彼女の中にどんなことが去来したのかはわかりませんが,私の質問に答えてくれました。
私の方も,ひょっとしたらこの人には話してもいいという気持ちが湧いたのかも知れません。

このように,たった一度の出会いでも気持ちが通じ合うこともあれば,何年つきあっても表面的なつき合いしか出来ない人がいる。
こっちはもっと深く知り合いたいと願っても,相手はそう思っていない以上発展はありません。
もっといえば,こちらがいくらアプローチしても,相手から気持ちをきってこられる場合もある。

ここで考えて頂きたいのは,自分が今アプローチしている人は,ひょっとして自分との関係を望んでいないのではないかということです。
もしそうであれば,あなたがいくら努力をしても実を結ぶことはありません。
影踏みと同じで,追いかければ追いかけるほど相手は逃げていく。
それがわからない時は,「どうしてわかってくれないの」とあなたは苦しむことになる。

そんな時は,あなたは無理をしないで相手に対しての気持ちをきってしまった方がいい。
「私を理解してくれなかった」というネガティブな考え方ではなく,「理解できない人もいる」という客観的な見方をする。
「○○してくれない」という考え方は,あなたにキズを残してしまう。
だから,世の中には「理解できない人」,「理解しようとしない人」がいると考えるのです。
そして,それ以上思い悩まず,恨むこともしない。
そういう出会いだったのだと思うだけにとどめる。

あなたはその人を「求めた」。
けれど,結果は芳しくなかった。
ただそれだけと思うようにします。
そして,新たな人にアプローチしていく。

所詮,いくら頑張っても心が通じ合う人としかつきあえません。
全ての人に対してその姿勢で臨むのは大切ですし,その姿勢は決して崩してはいけない。
それが崩れると,まわりから見れば,あなたは心を閉ざした存在と認知され,ますます人間関係が築けなくなる。

自分の姿勢は変えずに,相手の反応を待てばいいのです。
そうしていれば,必ずあなたのことを理解して心が通じ合う人が現れるはずです。
そういう人があなたの生涯の友になる可能性が高い。

人生における人との出会いはその繰り返しであろうと思います。
そして,たった一人でもそういう人を獲得できれば,大きな収穫かもしれません。
それくらいの気持ちで人と接する方が,自分の気持ちが傷まなくていいのではないかと私は思います。

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