非常勤職員として就職する時に考えておくべきこと

もしあなたが現在子育てのために一旦仕事をやめていたが，子供も落ち着いてきたので「非常勤」で勤務したいと思った場合，下記のようなことを考えておくべきだと思います。

先ず，あなたが考えている勤務条件を書き出してみましょう。ここでは，日勤専従として考えてみます。

病院か診療所（クリニック）か。
一般には病院よりもクリニックの方が融通性はあると思いますが，夜診の勤務を要求されるかも知れません。

これから求人に応募しようと思っている病院の勤務時間（日勤）が8:30～17:00だった場合，その時間の勤務は可能か。
それとも，お子さんの関係で勤務時間に制限があるのか。
即ち，出勤時刻と退勤時刻はどうか。

週当たり何日勤務が可能か。曜日の指定はあるか。又，土日祝日はどうか。

勤務場所の希望は，外来か病棟か。
勤務時間に制限がある場合は，外来の方が途中で職場を抜けても迷惑がかかりにくいと思います。

非常勤職員の場合は時間給が殆どですから，自分の希望額を考えておきます。
現場から離れてそれほど期間があいていない場合は，前職の給与から時間給を計算しておいてそれを根拠にするのも１つの方法です。

結構ブランクがある場合は，参考になる基準がないのでご自分の考え一つになります。
この様な場合は，職安の求人票や近隣の病院の Web サイトも参考にしてみて下さい。

現在ご主人の扶養に入られている方は，それを継続するのかどうかも１つの判断になります。
つまり，年間130万円以内の収入に抑えるのかどうか。
その場合は，看護師さんの時間給は最低でも1,500円はあると思われるので，週当たりの勤務日数は３日くらいではないでしょうか。

この点は，面接に行かれた病院に明確に伝えておかないと後でトラブルになってしまいます。
病院側は少しでも多くの日数を考えているでしょうから，年末になって130万円を超えてしまっていたとなれば，ご主人の配偶者控除もなくなってしまいますので注意が必要です。

上記のように，明確に条件を書きだしておいて頭を整理しておく方が勤務先を見つけやすいと思いますし，相手側もその条件に見合う職場を提供できるかを考えることが可能になります。

私の経験でも，曖昧に言われるよりもはっきりと仰って頂いた方が後でトラブルもなくスムースにいっています。
そして，常勤になって頂く際もお互いに信頼があるので，話を纏めやすかったです。

ですので，行き違いをなくすためにも遠慮なく希望を伝えることが大切であると思います。
その為にも自分の条件を明確にしておきましょう。

また非常勤といえども，職務内容は常勤と変わりませんから，責任は同じと考えておいて下さい。
現場で一番困るのが，「私は非常勤だから」といって一切の責任を引き受けてくれない方です。
病院も所属長もあなたのキャリアを生かしてもらえると思っていましたから，この発言はあなたの価値を一挙に低下させます。

あなたの方もそこまでの責任を引き受けるつもりで就職したのではないという思いがあるでしょうが，現実はそうはいかないのです。
病院は一人でも多く現場の戦力強化を常に考えています。
そんな中にあっては，あなたの考えは受け入れがたいものになってしまう可能性があります。

非常勤職員といえども，折角働くのですから，いい仕事をお互いにした方が楽しいですし，充実している思うのですがいかがでしょうか。