いつの間にか正規,非正規という言葉が出てきて人間を区別するようになってしまった。
正規はまだしも,非正規は病院に所属していない職員の印象を与えてしまう。
私の考えは,勤務形態が異なるだけで,どちらも法人の職員さんであることに変わりはないということです。
育児休暇明けの看護師さんの中には,
「子供が小さいので2,3年は非常勤で勤務したい」
と言われる方があります。
勿論,これは OK ですが,上記の考え方でいえば,非正規となる。
何か冷たい響きがしませんか。
人を一定のラインの外にいるのか内にいるのかを分けること何て出来ないと思います。
チームというのは色々な人の集合体でしょう。
そしてそれぞれには役目がある。
年配の非常勤の方が,常に背後に回って気配りされていたのを拝見したことがあります。
その方は,勤務日にはいち早く出勤して前日の様子を把握し,若い看護師さんが仕事のしやすいように準備しておられました。
そこには,「私は非常勤だから」という甘えはありません。
勤務する以上,同じ一スタッフとして働かなければならないという考えがよく見えました。
その様な方に,私は,「あなたは非正規職員です」とは言いたくない。
それこそ,失礼に当たるというものです。
ひとつの言葉が,自分の姿勢を表すことがあります。
その様なことに気づかずに,簡単に人を定義づけるのはどうかと思うのですが如何でしょうか。