森友学園問題７ | オヤジの備忘録

籠池理事長が手負いの獅子のようになってきました。
昨日（2017.03.15），外国特派員協会の記者会見を土壇場でキャンセルし，午後から一種代理人のような形で菅野完氏がメディアの前に登場し，籠池理事長の発言を代弁しています。

籠池理事長の真意は一体何処にあるのでしょうか。
小学校開設問題が発覚するまでは，学校法人（塚本幼稚園）の教育方針を評価していた方々が一斉に潮が引くように距離を置き，おまけに，「知らぬ存ぜぬ」と国会で答弁されたことに承伏しかねるのでしょうか。

そして，本日（2017.03.16），参議院予算委員会のメンバーの現地視察が行われ，そこで飛び出してきたのが，下記のような新聞記事。

１．籠池氏「首相から１００万円」参院予算委調査に説明（朝日新聞）
２．森友小に「安倍首相寄付金」籠池氏，与野党と面会（東京新聞）
３．野党調査に「昭恵さん来園時１００万円受け取る」（毎日新聞）

昨日，メディアとの会見で，菅野氏が「内閣の２つや３つは吹っ飛ぶ」と述べていたのがこれでしょうか。
早速，菅義偉官房長官は記者会見でその事実を否定しています（産経新聞）。毎日新聞には，官房長官とのやりとりが掲載されています。
又，籠池理事長は，民進党の今井雅人衆院議員に，「国会の場に出て話をしたい」と述べています（時事通信）。

籠池理事長が，本当に国会に行く意志を固めたのであれば，これは大変な事になる可能性があります。
最早，「本人が行く」と言っているものを，自民党の「民間人には慎重であるべき」との言い訳は通用しないでしょう（産経新聞が「23日証人喚問」と報道）。
私は，籠池理事長は次の二人の態度の変容に腹を据えかねているのではないかと推測します。

１．安倍首相夫妻
２．稲田防衛大臣

昭恵夫人を名誉校長に据え，学校名も「安倍晋三記念小学校」としようとするまでに心酔していたのに，問題となった途端距離おかれる始末。
安倍首相は，夫人の名誉校長の件について，「断り切れなかったのだろう」等と答弁していたが，夫人の講演会の場で，このような大事なことを突然持ち出すはずがありません。
もし，そうならば非常識極まりないことです（そこまでバカではないでしょう）。

又，稲田防衛大臣には，「お前なんか知らない」というような調子で否定されてしまいます。
その後の野党の追及でボロがどんどん出てきて，籠池理事長の言うことが正しいことを証明してしまいました。
弁護士である以上，「あくまで通常のビジネスとして関与していた」と答弁すれば，その中味を知らなかったのかと追求されても，いくらでも突っぱねることが出来きました。

おまけに，教育勅語のことまで論評するに至っては，非常識と思われてしまう。何と言っても彼女は「公人」であるから，遵法は絶対条件でしょう。
おまけに，ＰＫＯ日報が保管されていた事実が出てきてしまっては，進退窮まったといっていいのではないか。

下の動画はなかなか興味深い。これを見て頂ければ，勘の鋭い方は理解できると思います。