些か下品なタイトルで申し訳ありませんが,医療機関にとって,慢性疾患の患者さんは,長期入院や長期通院を余儀なくされるので,一定の収入が見込める人たちです。
医療機関の収入は,入院者数や外来患者数に左右されるだけに,固定数を抱える効果は大きいといえます。
長期にわたって治療を受けているので,1回当たりの医療費は急性の病の患者さんより低いのですが,急性の患者さんは治ってしまうと医療機関を受診することはありません。
入院日についても,金曜日に入院してもらって検査だけを行い,土・日は休診体制なので治療は行わないません(日直・当直の医師しかいない)。
本格的な治療は月曜日から始めるとすると,患者さんにとって,金・土・日曜日の3日間の入院は実質的に意味はないのですが,医療機関にとっては医療行為を行わなくても入院費は収入となります。
これを入院される全ての方に適用すれば,それなりの金額となることは予想できます。
ここまで操作的に行っているとは思いたくありませんが,「入院予約」を行う時,自分は何曜日に入院するのかを注意してみていただきたいと思います。
又,慢性疾患による薬の長期服用の副作用は解明されていません。
何故ならば,大抵ガンなどで亡くなるので,誰もその因果関係を調べていません。
本日(2017.06.02),退職した職場の同僚の見舞いに行ったのですが,彼女は,高血圧で降圧剤をほぼ30年以上服用していました。
他にも腰の治療のために,麻酔科に10年以上通院していました。
言葉は,悪いがほぼ薬漬けの体です。
まだ68歳にもかかわらず,大腸に5cmの腫瘍と肝臓にも転移しているとのことでした。
大腸の部分は外科的に取り除いたのですが,肝臓はすぐにオペができないので放射線治療を行うらしい。
その後,腫瘍が縮んできた時にオペをすると言っていました。
「カリウム」の項でも書きましたが,ガン患者さんはカリウムが不足しています。
彼女の場合,降圧剤でナトリウムとともにカリウムも尿で流れ出てしまうので,慢性的なカリウムの不足状態ではなかったかと思います。
高齢化してくると代謝機能がおちてくるのにもかかわらず,若い頃と同じ量の薬を服用していれば,肝臓の機能が弱ってくると,薬の成分は解毒されずに「毒」のまま体内に残ってしまいます。
その蓄積が,肝臓を痛めてしまったのではないでしょうか。
彼女の病状を聞いていて,気になったのは,
「なぜそのような病気に罹患したのか」
ということ。
これは,医師にも明確な説明は受けていないようでした。
慢性疾患を甘く見てしまうことは,薬の服用が直ちに影響はないとはいえ,長期になると何が起こるか分からない怖さを秘めているのでないかと思います。
おまけに,医療機関の固定資産になってしまいます。
「薬を飲めば大丈夫」という言葉を鵜呑みにするのは注意を要することであると思います。
その裏には「副作用」という重篤な結果が待っているかもしれません。
患者さんはとにかく薬を要求しますが,その行動がかえって寿命を縮めてしまう可能性もあることを考える必要があります。
医師は薬を出せば利益になるのですから,滅多にそれを拒みません。
まして,慢性疾患ともなれば永遠の「顧客」となってくれますので,固定収入が確保されたのも同然です。
何でも薬によって解決するのではなく,食生活や運動などで解決する方が遙かに健康的です。
私たちは,今ほどそれを見直す時期に来ているような気がします。
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