「Legacy B4 My Option-1」の続きです。
フレキシブルタワーバー装着
一般に「ストラットタワーバー」と呼ばれる部品で,SUBARU は,これを「フレキシブルタワーバー」と称しています。
現在は,SUBARU 純正アクセサリーとなっていますが,SUBARU のスポーツ部門である SUBARU TECNICA INTERNATIONAL(STI)が開発した製品です。
SUBARU といえば,TOYOTA とともに World Rally Championship (WRC)への参戦が有名で(Manufactures Champion('95年~'97年),現在は撤退),その車両開発を STI が担ってきました。
この部品もその一環で開発され,一般車へ応用したものと思います。
装着効果としては,一番に「ハンドリングがシャープになった」ことが挙げられます。
納車日の帰宅の際に感じたことは,ステアリングの中立付近の「遊び」というか「曖昧さ」でした。
コーナーへの進入の際,ステアリングを切り始めた時,どこから有効なのかがはっきり分かりかねました。
そのまま乗っていたのですが,どうしてもその感覚に慣れることが出来ず(と自分に理屈をつけ),スタッドレスタイヤに履き替える際にディーラーで装着してもらいました(工賃はタイヤ交換費用と相殺)。
初めて装着したので,今のところそれ以外の変化は分かりません。
部品代は,スタッドレスタイヤとホイールの費用に混ぜてもらいました。
よって,家内は取付の事実(ボンネットを開けないと分からないし,部品を見られても「純正」といえばおしまい)はおろか費用も分かっていません(お母ちゃんゴメン)。
取付は Legacy が最初です。
これが完全な社外品であれば,実績評価が出来ないので,躊躇していたと思います。
SUBARU には,STI VERSION の車も発売されており,そこには必須アイテムとして装着されているので,全く不安はありませんでした。
出費は,31,500円。
サスペンション交換
最初にお断りしておかねばならないのは,決して SUBARU の純正サスペンションに不満があったということではありません。
あくまで私の足回りの好み(とブツの在庫があった)です。
現にいつでも純正仕様に戻せるように部品も保存しています。
又,サスペンション交換は,「S Package」を買えば,BILSTEIN が標準なので,無駄な出費になってしまうのですが,中古車故に,又,早急に車が必要だったために致し方なかったのです(と自分を納得させる)。
車とつきあい始めた'70年代や'80年代中頃までは,国産車の乗り心地はフワフワと柔らかすぎて(アメ車を手本にしていたため?),コーナーでも腰砕け現象(車のフロントが沈み込む)がおきました。
当時,面倒を見て頂いていた整備工場の方にそのことをお話ししますと,社外品のショックアブソーバーがあることをお教え頂いたので,早速交換して頂きました。
それが,「KYB SR Special(「New」の文字はなかったと思う)」でした。走り始めて直ぐに感じたのは,ゆっくりとコーナーを回った時の「ハンドルの切れの良さ」でした。
この感覚は,今でも鮮明に思い出すことが出来ます。それ程ショックな出来事でした。
ここから私の「改造人生」が始まったといっても過言ではありません。
乗り心地は硬くなりました(当時のシャシーがショックの性能を吸収していたとは言い難かった)が,コーナーの進入でも安心して切り込めました。
この青天の霹靂の経験から,買い換える度に交換を考えるのが普通になってしまいました(つい交換してしまう)。
今まで交換したのは,「MONROE(カリーナ(2代目))」,「BILSTEIN」,「KYB New SR Special(チェイサー(5,6代目))」です。
「BILSTEIN」は,カリーナGT(4A-GEU)を購入した際に交換しました。
「カリーナGT」+「BILSTEIN SUS」+「PIRELII P6」の組み合わせは,当時では最高の仕上がりと自負しています(独身故,いい加減なお金の使い方が出来た)。
ショックアブソーバー交換の効果としては,もう一つ「車酔いしなくなる」ことがあります。
以外だと思われるでしょうが,柔らかすぎるサスペンションの車は,走行中,常にフワフワとゆれている感じがして,これが車酔いの原因になっています。
現に,長距離を走った場合など,しばらく体がゆれている感じが残っていませんか。
観光バスや長距離バスに乗車して,車酔いするのは,乗り心地をよくしようとしてサスペンションのセッティングが柔らかいためなのです。
勿論,硬すぎる場合は,逆に車がポンポンと跳ねている感じになってしまうので,それも問題ではあります(ガスショックの場合はその傾向が強かった)。
当時は,「ショップ」と呼ばれる車好きの方が集まる小さな店が沢山あって,私も近くの店に出入りしていました。
その時に,Castrol や Valvoline というメーカーのエンジンオイルがあるのを知りました。
そして,何よりもスタンドで交換するより安価だったのが魅力でした。
オーナーは,車好きが高じて公務員を辞めてしまった方で,顔を出すと,いつも誰かと車の話やモータースポーツの話をされていました。
自分ではやりませんでした(そんな資金もなかった)が,「ダートトライアル」,「ラリー」を知ったのもそのお店でした。
今の職場に転職する前で,まだ20代半ばの若造でした。
一度,ダートトライアルの見学に連れて行ってもらったこともあります。
馬鹿な私は,置いてあった「マフラー」に興味をもってしまったのです。
今思えば,社外品のマフラーが出てきた黎明期であったと思います。
カタログを見せてもらって,適合車種を探すと,それ程高くはなかった(当時の給料からしても何とかなりそうだった)ので,オーナーに話をすると,「取付費はサービするから」言ってくれたので,勢いで注文してしまいました。
週末に入荷するとのことでしたので,お店に行きますと,まだ入荷されていませんでした。
オーナーは,「今から一緒に取りに行こう」言われて,来ていたお客さんにお店の留守番を頼み,私を軽トラックに乗せて,メーカー(かどうかは定かでない)の倉庫まで連れて行ってくれました。
倉庫には,私の知らないブツが沢山ありました。
担当者に車種を告げ,ブツを受け取ると,一直線にお店に戻り,「今から取りつけよう」と言うのです。
もう夕方近くになっていたので,思案していると,「すぐ出来るって」との甘い言葉に誘われ,終わったのが,午後8時を過ぎていたと思います。
マフラーのメーカーは,「トラスト」だったと記憶します。
当時は,現在のような規制が出来ておらず,社外品であっても,ディーラーじゃなかったら,町の整備工場でも車検をしてくれました(寧ろ,車高を落としている方が問題だった)。
「 HKS 」が創業したての頃で,他には「 FUJITSUBO 」がありました。
この交換は,「音だけチューン」だったというのが私の結論です。
ターボ車であれば,排気効率がよくなってパワーも出たでしょう。
現在のように,口径も大きくなく,せいぜい60.0φだったと思います。
音も少し重厚な低音になったくらいで,うるさく感じませんでしたね。
周りの方からは奇異な目で見られることもありましたが(そんなことをしている人間はほとんどいなかったため)。マフラーといえば,超有名な「アンサ」がありますが,外国車専用ですね。
話は横道にそれてしまいましたが,最近の国産車は,以前ほど柔らかなサスペンション設定ではないので,この様なことは少なくなったと思います(Chaserは,2台とも8万kmくらいまではノーマルでした)。
今回,Legacyに装着したのは,「KYB LOWFER SPORTS KIT」で,初めてのローダウンサスです。
当初,「KYB New SR Special」がリーズナブルと考えていたのですが,上記のスプリングとアブソーバーのセットと値段が余り変わらなかったため,これに決定しました(余りにも安易すぎる?)。
試乗など不可能ですから,スプリングの硬度の感じは不明(メーカーの表示では分からない)で,ある種の冒険でしたが,純正に比べて,少し硬い印象はありますが,通常走行でも乗り心地に不満はありません(低速時に荒れた路面を走る時,ゴツゴツする感じは仕方ない)し,車に詳しく,自身も交換したことのある方でないと気づかれないのではないでしょうか。
実際に製品テストされている方のブログがありますので,KYBの製品に交換をお考えの方は,色んな車種のテストが掲載されているので参考にして下さい(今回の購入の参考にさせて頂きました)。
ブログによれば,フロント-30mm/リヤ-20mmとのことですが,普通の車よりタイヤとフェンダー(ホイールアーチ)の間が心持ち狭いなと思われるだけで,特に目立つわけではありません。
これも,上記のスタッドレスに交換する際に取り付けてもらいました。
工賃は,タイヤとホイール代に含まれています(お母ちゃんゴメン)。
部品はネット検索して購入し,ディーラーに持ち込みました。
通常は儲けがないので嫌がるのですが,そこは,Chaser 時代からの長いお付き合いのKさんにお願いしますと,あっさり(無理矢理?)「OK」でした(いつも有り難うございます)。
おまけに,つぶれた Chaser を引き取るついでに,夏用タイヤと共に自宅へ持ってきて頂けました(勿論無料で)。
私は,行きつけの店を決めた時,同時に担当の方を決めています。
どんなことも(メンテナンス等)その方にしかお願いしません(不在の場合には,出社されるまで待っています)。
工賃は格安で(標準工賃は知っています),内緒にして欲しいといわれていますので,書く訳にはいきませんが,この様に全て一緒にしてもらうことが,安くあげるコツではないでしょうか(ドサクサに紛れれば家内にも分からないし)。
部品代は,通販ですからカードで支払い,「ウリ坊(後からリボ)」を利用すれば,金利はかかりますが,1回当たりの支払を低く抑えられるため,(家内に対しては)安心です。
部品の届け先を職場にしてしまえば完璧(倉庫に入り,「これは何?」と追究された時のいい訳は用意してあります)。
出費は,車種によりますが,36,000円~48,000円。
又,品数が豊富に出回っていないため,メーカーでも欠品になってしまう場合があるようです。
私の場合も,お店に問い合わせますと,メーカーには2セットしか在庫がないとのことでしたので,考える間もなく購入しました(お店の策略だったも知れませんが,決めていたので問題はなかった)。