あなたはどのような姿勢で仕事をしていますか

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あなたが就職試験を受けるのは,会社に所属することはもちろんですが,そこで「仕事をする」ことが目的ですね。
その会社でなにがしかの「仕事」をやりたいわけですね。
会社に「入る」ことだけが目的ではないですね。

何故この様なことを質問するのかというと,あなたの「仕事」に対する姿勢を確認したかったのです。
長年多くの人を受け入れてきますと,仕事に対する姿勢の違いがその人の伸びの格差になってくるからです。

私は,面接では業界の知識の有無をそれ程重要視していません。
そんなことは,仕事をやっているうちに身についていくからです。
それよりも,これから取り組もうとする仕事に対して,どのような考え方と姿勢を持っているかがとても重要だと思っています。

企業は,あなたが「仕事」を通じてどれだけ貢献してくれるかを評価の尺度にしています。
このことはどの時代にあっても変わることがない根幹だと思っています。
言葉を変えれば,仕事を通じて,あなたの重要性を会社に対してどれだけ認識させられるかどうか。

その為の努力を惜しまず,伸びていこうという姿勢を持っているかどうか。
面接していますと,この点がある程度明確な人とそうでない人がいます。
面接官は,あなたのそのような資質というか姿勢を確かめようとしています。
そうでない人は採用後も伸びてきません。

それは,あなたに伸びしろが残っていなかったせいなのかは意見の分かれるところです。
大学入試でそれを使い果たしてしまい,人生の本番では全く残っていないのかどうか。
大学はそこそこのところだけれども,充分伸びる余地がある人がいます。

大学のブランドは,社会の入口ではある程度有利に働くことは否定しませんが,まわりの新入社員にはそのような人がゴロゴロいます。
しかし,就職を「出発」と考えているのか「ゴール」にしてしまっているのかは個々人で異なるでしょう。

ゴールと考える人には,伸びしろが少ないと思わされる場合があります。
仕事を頼んでも,単純に言われたことだけをするだけで,あなた独自の工夫がみられないのです。

一例を挙げますと,新卒の女性(Aさんとします)にコピーを頼んだことがあります。
内容は,A4の用紙が2枚,B5が3枚です。
Aさんは,そのままコピーして持ってきてくれました。

それはコピーするという指示に従っているので間違ってはいません。
文字通り言われたことを素直にしてくれました。
ただ,相手が何を目的にしているのかを考えた工夫がありません。

私は,同じことを同期の別の女性(Bさんとします)に依頼しました。
彼女は,私に下記のような質問をしました。

1.何部必要か
2.使用目的は何か
3.全て同サイズに揃えるのか。揃えるならばどのサイズか
4.揃える順番はどうするのか

上司が言わないことを補足的にたずねて,過不足のない仕事をするという姿勢の違いがわかると思います。

どちらも指示に従っており正解に違いはないのですが,Bさんの方が仕事に求める水準が高い。
たかがコピー一つでもここまでの違いがあるのです。
私は,次回からAさんには,Bさんがしてきた質問を全て口頭で言うことにしました。
そこで,私の指示の内容から,自分の気づいていなかったことを理解できればAさんは伸びてきます。

その様子を見ていたまわりの職員は自然とBさんに頼むようになってきます。
そういうところに気づける姿勢のある人に対しては,自然に「仕事が出来る」という評価が下されていくのですね。

それは不公平じゃないかと考えるあなたは甘いと言わざるを得ません。
人間は平等でも,仕事は公平に与えてくれるわけではないのです。

社会は教育の場(学校)ではないので,公平なんかを考えてはいません。
出来る人に必然的に集中していきます。

そして,上司は出来る部下をほしがるものです。
誰も部下の分まで仕事はしたくありませんから。

ここで勘違いしてはいけないことは,あなたに仕事が集中してきて忙しい思いをしているのに,隣の部署の同期の社員は暇そうにしていることを羨んではいけません。

仕事が集中してくるということは,先輩や上司があなたの実力を認め始めているという証(あかし)の場合があります。
それを誤解して将来を失ってはいけません。

はっきり言えば,新人の配属を受ける部署の上司は迷惑なことだと思っているかも知れません。
何故ならば,上司は自分の仕事の他にあなたを育てる仕事も負わされるのです。
ですから,あなたは一刻も早く一人前になるべく努力する義務があるのです。

その速さによって,あなたは「使えるヤツ」になるかどうかが決まってしまうと言っても過言ではありません。
そう思わせれば,上司は喜んであなたに色々なことを教えてくれるだろうし,その効果によってますますあなたは伸びていく。
入社時には見えなかった差が,年を追う毎に見えてくるのはそのような違いがあると私は思います。

繰り返しますが,「どうして自分だけがこんなに忙しいのか」,と否定的な考えにとらわれてはいけません。
私も,若い頃にそのような考えに至った時がありましたが,やがて大きな仕事を任されるようになって,上司は私の力を評価してくれていたのだということが分かりました。

むしろ,仕事が沢山ある方が毎日が充実して楽しいと思う方が,精神的健康にもいいと思います。
これも仕事に対する姿勢の一つです。
辛い時もあるでしょうが,自分の成長になると思って頑張って下さい。

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