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[amazonjs asin="B009P0HY14" locale="JP" title="WRC 3 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ"]
やがて WRC3 が同じ開発元から発売されたので当然の如く購入しました。
ところが,WRC3 は,WRC2 のような目標タイムもなく,Group B Car もメインゲームから消えていました。
難易度は,ライバルのレベル設定のみです(マシンのコントロール設定はありました)。
WRC2 である程度まで鍛えてありましたので,レベルを上げてもそこその成績が出ました。
しかし,主な車両は,現在の WR Car と呼ばれるもので,Group B Car のようなパンチ(性能)やダイナミックさがなく,今ひとつ物足りなさを覚えていました。
この頃は,ゲーム関連サイトをあさっていた時期で,向こうのサイトにマシンの設定を変更する方法が掲載されていました。
どのファイルのどの部分をいじれば設定の変更が可能か示されていたので,バカな私は,当該ファイルの中味をバイナリ・エディターで確認し,見よう見まねでパラメータを変更してみました。
私自身が発見した箇所も含めて,変更した(可能部分も含む)のは以下の部分です。
(1)最大トルク
(2)最大トルク発生回転数
(3)最大回転数(レッド・ゾーン)
(4)ターボ圧(ターボ・フリクション)
(5)最終減速比(ファイナル)
(6)メーター表示(回転数)
(7)各ギヤ比(未着手)
一例を挙げますと,
(1)最大トルク:450 Nm → 650 Nm
(2)最大トルク発生回転数:4,500 rpm → 5,500 rpm
(3)最大回転数(レッド・ゾーン)7,500 rpm → 8,500 rpm
(4)ターボ圧(ターボ・フリクション)0.7 → 0.5
(5)最終減速比(ファイナル)4.1 → 3.9
(6)メーター表示(回転数)7,500 rpm → 9,500 rpm
この内,各車共通部分は,(3)と(6)です。WR Car は,エンジンが 7,500 rpm で頭打ちとなってしまい,これでは伸びがない(私は高回転型のエンジンが好き)ので,レッド・ゾーンを 8,500 rpm に変更しました。
こうすることによって,エンジンのレスポンスを向上させることができます。又,パワーを上げるためにトルクの変更も行いました。
少し具体的に説明してみます。
使用する Tool は,下記の2つです。
(1)Mixfile Remixer
(2)Hex Editor XVI32
先ず,DATA.MIX というファイルを Mixfile Remixer を使って解凍します。すると,下図のようになります。
DATA_MIX-01
DB フォルダ内の DB_VEHICLES.BML を XVI32 で開きます。
DB_VEHICLES-01
少し見づらいですが,右側の文字を注意深く見てみると,Menu rpm_9500 の文字列があります。
これはタコメーターで,Max 9500 rpm 表示させることを意味します。
ここで変更したい数字を上書きします。主に text の次にくる数字になります。
次に,
DB_VEHICLES-02
同じく MaxRPM のあとに 8500 の文字列があり,これは許容回転数を意味します。
少し下がると,PowerCV に続いて 550 とあり,これは最高出力(馬力)を示し,PowerRPM に続く 7500 は最高出力の回転数を示しています。末尾に Torque とあり,この続きが下図になります。
DB_VEHICLES-03
text の右に 650 とあるのが最大トルクで,その出力回転数(TorqueRPM)は,5000 となっています。
DB_VEHICLES は,全てのマシンのデータが記述されていますが,詳細なパラメータは,個々の車のデータが格納されているフォルダ内から該当車種を選択して編集します。
具体的には,DATA フォルダから下部フォルダ PHYSICS → VEHICLES → PLAYERDATA とすすみ,登録車種の一覧が下図になります。
DATA_MIX-02
この中から Ford Fiesta RS に該当するデータを探し,XVI32 で開いたものが下図です。
FORD FIESTA RS-01
許容回転数(RpmLimiter)を 8500 rpm ,レッド・ゾーン(RpmOverRev)を 9000 rpm ,最大トルク(MaxTorque)を 650 N に変更しています。
同様にギヤ比は,
FORD FIESTA RS-02
1速(first)が 3.650,2速(second)が 2.400 となっていて,6速までパラメータがあります。
ギヤ比を変更したければ,この数字を変えればいいわけです。
上記の変更が終了したら,Mixfile Remixer でデータを圧縮します。
保存ファイル名は DATA.MIX とし,オリジナルを Org DATA.MIX などとリネームしてからフォルダ内にコピーします。
WRC3 が起動し,ゲームに支障がなければ,変更は成功しています。
誤っている場合は,起動できませんので,再編集するかオリジナルのファイルを使います。
要領を得ない説明でしたが,ざっとこんな感じです。
自明の理ですが,最も効果があったのは最大トルクの変更で,これを上げると,ノーマルで2速でクリアしていたコーナーでは,トラクション・ロス(スリップ)が生じてしまい,ひとつ上のギヤでクリアしないといけなくなります。
このため,ファイナルを上記のように変更したりしました(加速力は落ちるが,運転がマイルドになる)。
トルクについては,最初は,WRC2 の該当ファイルを覗いて,Group B Car の設定を入力しました。
これだけでもマシン特性が大きく変化するのには驚かされました。
1速から6速のギヤ比も変更可能になっていましたが,よく分からないのでデフォルトのままとしました。
車の知識の豊富な方やメカニックの方などは,この部分を変更すると,車の特性が大幅に変化するので面白いと思います。
正直言って,PC ゲームのマシンもリアルな車と同じセッティングをすることに非常に興味が湧きました。
常用していたのはフォードのマシンで,これが一番エンジンの軽い車でした。
ミニも乗ったのですが,エンジンが高回転域までのびない(その分低速トルクが出る設定になっている)ので,フォードに落ち着きました。
以後,専らフォードでパラメータを変更して遊んでおりました。最終的には Group B Car を超えるトルクに設定したと思います。
マシンのチューニングによって,最早難易度は何の意味もなくなり,SS によっては,難易度を最高に設定しても,10 秒以上のタイム差が出ました。
WRC3 では,WRC2 の高速コースは姿を消し,コーナーの多いテクニカルコースが主でしたので(純粋な高速コースは,ドイツのターマック(舗装路)くらいだったと思う),どうしても,ドリフトとスピンターンをマスターしないとタイムが出ません。
そこで,パワーアップと同時に積極的にリヤを流す練習を行いました。
これがマスターできるようになると,車を振り回すのが楽しくて,高速コースよりもテクニカルコースをよく走るようになりました(高速コースの単調さに飽きてくる)。
コースの表示方法も,よりクリアに表示するように改良した MOD と呼ばれるものがマニアの方からリリースされたのを見つけ,デフォルトのデータと交換しました。
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[amazonjs asin="B00K1YT9W0" locale="JP" title="WRC 4 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ - PS3"]
このようにゲームそのものを楽しむだけではなく,車の挙動を変化させるというようなマニアックな領域に踏み込んでいきました。
WRC4 が発売されると購入し,WRC3 と同様にパラメータを変更してみると,案外車を振り回しやすかった(デフォルトでもマイルドに変更されていた)ので,その挙動が面白くて,結構タイムトライアルをしていました。
どちらもキャリア・モードらしきものはやっていません。
なので,ひとしきり遊んでしまうと,ゲームから遠ざかる日々が続きました。
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そのうち,ゲーム関係のサイトで,開発元が変更になった WRC5 が発売されるというアナウンスがあり,購入してみましたが,バグが残っているのか,動作が不安定で,嫌になってしまい,遊ぶのを諦めました。
パッチがリリースされ幾分増しになったようですが,パラメータの変更も出来なくなったので,それ以来していません。
というか,タイムトライアルに飽きてきたというのが適切かも知れません。
グラフィックは,WRC5 が最も綺麗だったと思います。
自分は,それよりも車を弄ぶ方が面白かったので,殆ど気にならなかったです。
現在主流になっている Steam の存在を知ったのは WRC5 をインストールする時でした。
先に Steam をインストールさせ,そのフォルダに WRC5 をインストールするという仕様になっていたのです。
この後購入したゲームは全て Steam 版となっています。
現在 WRC は,参加するメーカーも少なくなり,且つ,VW の一人勝ちになってしまい面白味に欠けるものとなっています。
どうやら,TOYOTA が久々に復帰するというニュースも流れていますが,はっきりしたことは来シーズンになってみないと分からないと思います。
'90 年代のように多くのメーカーがエントリーするような盛況な時代が訪れることを祈っています。
最後に,現在 WRC が開催される国々は以下の通りです。
(1)スウェーデン
(2)フィンランド
(3)英国
(4)フランス
(5)ドイツ
(6)スペイン
(7)ポルトガル
(8)イタリア
(9)アイルランド
(10)ポーランド
(11)モナコ
(12)ノルウェー
(13)メキシコ
(14)アルゼンチン
(15)ニュージーランド
最後に,WRC4 の Ford の走行シーンのスナップショットを載せておきますので,雰囲気だけでも味わって頂けたら幸いです。