森友学園問題については,財務省から懇切丁寧な文書や録音記録など新たな証拠が出てきていますが,財務省の佐川宣寿理財局長は28日午前の衆院財務金融委員会で録音を「本人か分からない」と主張しています(朝日新聞)。
声紋を照合すれば,すぐ本人か否か判明するのにも関わらず,あくまで白を切る答弁に終始しています。
昔から,「官僚は誤りを犯さない」という不文律がありますが,正にその道を行っています。
彼等は,何か問題が生じても,「ご免なさい」をするのは「民間」だと思っていますし,「始末書」等も書かせます(私も担当者から書かされたことがあります)。
絶対に「非」を認めることはありません。
民進党は,28日籠池前理事長からヒアリングを行いました。
会見によれば,昭恵夫人に頻繁に報告していたことが伺えます。
又,近畿財務局にも「昭恵夫人」の存在を伝えたことが功を奏したかどうかは不明ですが,結果として「特例措置」になったようです。
籠池氏がかつて「神風が吹いた」と発言したのは,この特例のことを指していたようです。
籠池氏が昭恵夫人の威光を利用しようとしたのは事実であるし,昭恵夫人もそのことを知っていた節があります。
一部のメディア(テレビ)は,昭恵夫人が公式の場に出てきて会見すべきだとの論調になってきています。
昭恵夫人もいくら Facebook で弁明しても意味がないことを理解すべき時に来ています。
このままでは,籠池氏の示す事実が本当のことであると周りは思い始めます。
自民党も証人喚問直後は,「偽証」の可能性があると息巻いていましたが,北朝鮮情勢などに関心が移って行くにつれ,尻すぼみになっています。
安倍首相は,これで逃げ切れたとたかをくくっていたのでしょうか。
籠池氏がこの時期に発言を行った意図は不明ですが,再度逆風が吹き荒れることを承知で,「変わることのない事実」を押し通していくことは大切だと思います。
それだけが,最後に万人を納得させることだと私は思います。
安倍首相は,昭恵夫人に籠池氏と「共謀」した事実を自白させたらどうか。
自民党の二階俊博幹事長も記者を恫喝するのを止めるべきですね。
(参考)
(1)産経新聞:【籠池泰典氏vs民進党】詳報(1)
(2)産経新聞:【籠池泰典氏vs民進党】詳報(2)
(3)日刊ゲンダイ:籠池氏が森友問題で新証言 「昭恵夫人に真っ先に相談」