もしあなたが転職を考えている場合,どのような手段をとるでしょうか。
又,その目的は何でしょうか。
転職理由
職場への不満
何年か勤めていると,誰しもその職場のアラとも言うべきものが見えてきます。
見えてくるものは個人によって異なりますが,それが自分の許容範囲を超えているか否かが転職を考えるきっかけになるのではないでしょうか。
異なる診療科を経験してみたい
最初の職場の診療科はそこそこ経験できたので,ここいらで違う診療科も経験してみたいと考えることもあるでしょう。
特に,若い人にとっては色々な診療科を経験することは,医療技術の研鑽にも繋がりますから是非チャレンジしてみたいと思う。
給与が低い(又は上がらない)
新人の時は仕方がないとしても,経験も積み,病棟の異動や夜勤も遜色なくやっているのにも関わらず,給与にそれが反映されていないと感じている。
このままでは,自分の将来が不安になってくる。
上記以外にも転職の理由はあると思われますが,私が退職希望者と面接した時に聞かされた主なものを挙げてみました。
転職の意志
さて,転職したいというあなたの気持ちはどこまで固まっているでしょうか。
一刻も早く転職したい
あなたは,どの様な理由にせよ心理的に追い詰められているといっていいでしょう。
職場から気持ちが離れ始めているので,仕事が面白くなく,仕事にも身が入らない。
自分の条件に合うところがあれば考えたい
この状態の方は,まだ強い転職の意志はないのですが,かといって現在の職場に満足しているわけではありません。
謂わば,気持ちが行きつ戻りつと言ったところでしょうか。
漠然と考えている
現在の職場(診療科)のことが大体分かってくると,新たな職場(診療科)で未知のことをやってみたいと思うのは誰しも考えることです。
自分の技術を磨きたいと思っている方ほどその思いは強いように思います。
独身で,生活がかかっていない今こそそれを行えるチャンスでもあります。
求職活動
いよいよ転職の行動を起こすのですが,どのような行動があるでしょうか。
病院の Web サイトを検索する
今の時代にあっては(特に若い人は),これが最も多いかも知れません。
自分の居住地域だけでなく,通勤範囲を拡げて検索する中で探してみる。
プロが作成しているせいか,病院の Web サイトはとても綺麗で充実しています。
最早,Web サイトで病院を判断するのは難しいと言えるのではないでしょうか。
ただ,求人コーナーを見てみると,違いが見えてきます。
労働条件や給与内容をどこまで開示しているかに違いがあります。
職業安定所の求人を見に行く
それほど遠いところを望まないのであれば,職安で求人を探すのも一案です。
職安の求人票は,労働条件などが割合明確に書かれているので,現状の給与との比較も割合容易に可能です。
新聞の折り込みチラシ
若い人達は,新聞を購読していない方が増えていますが,実家にお住まいの方はお家で購読している新聞の折り込みの求人を参考にすることも出来ます。
しかしながら,職安の求人票と異なり,労働条件などはそれほど明確に書かれていません。
というかスペースの関係で書くことが出来ません。
ですので,求人側はどうしてもインパクトのある表現をして注目を引こうとします。それはそれでいいのですが,ともすれば過大になってしまう可能性も否定できません。
特に,「給与」などは出来るだけ高い表示をすることを心がけますので,それに引っかかってしまうと,却って現在の職場よりも下がってしまったという事態もあり得ます。
求人サイトに登録してみる
現職の方は,病院の Web サイトの比較や職安に出向いて求人票を見比べる時間が余りないかも知れません。
又,それほど強い動機がある状態でない方は尚更かも知れません。
求人サイトに登録してみて,サイトの担当者の反応を見るのも一つだと思います。
担当者からのヒアリングがあると思いますが,出来るだけ正直に自分の希望を述べてみましょう。
そして,どれだけ自分の条件に合う病院を探してくれるか。
それによって面接に行くか否かを決めればいいと思います。
何回か転職を繰り返している方はそうでもないかも知れませんが,転職するにはどうしても不安が伴います。
まして初めて転職しようとする方は,条件に見合う病院を探すのは困難ですから,他力本願に頼るのも一つだと思います。
誠実な担当者ならば,きっとあなたの希望に添う病院を探してくれると思います。
又,相手側の病院も担当者の不評を買わないような態度で接してくれる可能性があります。
自分に自信がない場合は,人を介して紹介を受けるのも有効な手段の一つと思います。
是非一度チャレンジしてみて下さい。