スーツを買う-3 (伊太利亜編)

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実際に通販で購入したものを,ランダムに書き出してみる。
実感を書き記すが,あくまで個人的な見解であって,お店を批判する訳ではないことをお断りしておく。
購入させて頂いた店名を書いてもいいのだが,既に「在庫無」となっている場合が多いので,控えさせて頂くことにした。
又,購入したのは既製服であり,値段も様々で,その幅は,10,000円~55,000円である。

Ermenegildo Zegna

Ermenegildo Zegna はいわずと知れた伊太利亜のミルである。
現在,日本でも最もメジャーなのではないだろうか。ほとんどのテーラーもカバーしている。

SHANG(シャン)

ウール90 %,絹10 %の生地で,春夏仕様。
濃紺のシャドーストライプ。
絹との混紡なので,光沢があるが,それほど光った感じはない。生地は良かったのだが,スタイルが現代的すぎる感じがする。
ハイゴージラインのようで,30代から40代向きのように思う。
その為,昨年に購入したのであるが,まだ羽織っていない。

TROPICAL(トロピカル)

色は,鉄紺無地と呼ばれるもので,一見すると黒と見紛うほどであるが,最もクラッシックな色合いであろう。
スタイルもオーソドックスで気に入っている。
どちらかといえば,夏向きの生地で,かなり軽い感じがする。しかし,その軽さが生地の雑さでないところが,さすが Zegna と思わせる。

ELECTA(エレクタ)

鉄紺無地を探していて,偶然見つけたもの。
秋冬物で,目付も340gとしっかりしていて,着心地がよさそう(2010年3月購入のため,着用はこの秋から)。
総裏仕立てではなく,背抜きなので,初秋や初春でもいけそう。

全て2釦,ワンタックパンツ,サイドベンツである。
伊太利亜の生地は,総じて目付が甘いといわれており,Super○○'s 表示に頼りすぎない方がいいようだ。
そんなこともあってか,Zegna の生地には,Super○○'s 表示がない(お店の紹介記事には掲載されている場合がある)。
生地見本は,オーダースーツの榮屋本舗さんの紹介ページが秀逸と思う。

CERRUTI1881

 CERRUTI1881は伊太利亜のミル。
若い頃に Nino Cerruti の名前を聞いた記憶があり,確かめてみると,果たしてそうであった。
CERRUTI も Zegna 同様,Super○○'s 表示をしていない。
どちらかというと,伊太利亜独特の軽い生地ではなく,目付のしっかりした生地を生産する傾向にある。

Renaissance (ルネッサンス)

縦横双糸使いというしっかり感を併せ持った素材。
色は,チャコールグレー無地。
春夏もので,軽やかであるが,生地がしっかりしているので,皺になりにくく,型崩れがほとんどしない。
この生地を使っている既製品のお店は余り見当たらないように思う。

PRESTIGE(プレステージ)

84番双糸使いで,生地の繊細さと滑らかさには驚いた。
色は,黒のシャドーストライプ。
お店の該当ページを見ていて,半ば衝動で買った代物。
一見,シルク混と間違えるほど,滑らかな生地である。
真っ白な無地のシャツにピンドットのネクタイを合わせると,パワースーツになる。
それ程,人目を引く生地と思う。最初は,シャツとネクタイの合わせ方が分からず苦労した一品。

CERRUTI は,日本では余り目立たない存在のような気もするが,個人的には気に入っている。
どちらかといえば,日本的な目付のしっかりした生地を生産するメーカーではないか。
しかし,その色使いやデザインは,さすが伊太利亜が本家と思わせる。
紹介は,テーラーあいはらさんが詳しい。
この2着も全て2釦,ワンタックパンツ,サイドベンツ。

CANONICO(カノニコ)

 皆さんご存じの伊太利亜のミル。既製品でも多く使われている。
 初めて,通販で買ったスーツで,3釦。色は,濃紺のチョークストライプで,秋冬もの。
生地は,Super120's。お店の開店セールで,余りに安かったし,勉強のために購入。
結果,生地は柔らかいが,打ち込みは甘いと思う。自分には,3釦が似合わないことが分かった。職場での,短時間の行事にだけ着用。

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