2011.11.8夜間走行をしていた私は,突然目の前に現れた鹿に正面衝突してしまいました。
ブレーキをかける間もなく,鹿さんと衝突し,車はフロントバンパーが落ち,ボンネットは折れ曲がってしまいました。
鹿さんは,哀れ私の車の前で瀕死の重傷を負っておりました。
立ち上がろうとするのですが,足を骨折しているのか倒れてしまいます。
私は,鹿さんを抱えて路肩に寝かせてやりました。
車はバンパーを引きづりながらも何とか自走できました。
幸い,自宅まで5分余りでしたので,「ギーギー」とバンパーとフロントタイヤがこすれるのを聞きながら帰宅しました。
翌朝,家内に職場まで送ってもらう途中,衝突現場に差し掛かると,鹿さんはお亡くなりになっていました。
合掌
鹿さんと衝突して帰宅してからの会話。
私:「車壊れちゃった」
家内:「なんで」
私:「鹿と衝突した」
家内:「ほんで,どうするの」
ほんでって言われても,買うしかないじゃんと思いつつ,
私:「通勤できないから,至急ネットで探す」
家内:「ふん」
私:「明日送ってくれる?」
家内:「どこまで」
私:「職場まで(分かってること聞くなよ)」
家内:「しゃあないなぁ」
とまあこんな具合で,連れ添って,?十年も経つと,少々のことでは驚かないというか,冷たいもんです。
仕方がないので,車を買うまでは,職場の車を借りることにしました。
ということで,新しい車を探すことにしました。
実は,大破したチェイサーは,既に走行距離200,000kmを超えており,そろそろ買い換えたいと思っていたので,鹿さんにはお気の毒ですが,ある意味ではいいきっかけにはなったのです。
買い換え目的で考えていたのが,Legacy だったので丁度良かったんですね。
というか,実は,Legacy が欲しかったので,無理やり鹿さんに当たりに行ったりして(嘘です。あくまで事故です)。
Legacy だったら,ステーションワゴンだろと思うあなた,私はセダンが好きなのです。
今まで乗ってきた車は,セダンばかりです。セダンこそ車の原点ですぞ。
そして,何故かカタログも手元にあるし,どうしてここまで用意周到なんだろう(笑)。
カタログを見ると,ワゴンは大きすぎて(特に背が高く大味な感じがする),面白くない。
やっぱり B4 にしよう。
「勝手に(理由は後述)」納得して,カーセンサー net で探す。
1.年式 2009~2010
2.走行距離 10,000km未満(出来れば,ディラー登録したもの)
3.エンジン ノンターボ(ターボはハイオク仕様なので不要)
検索地域は内緒です。
予算は,でたとこ勝負っていうか,我が家の財務省次第。
結果を見ながら,装備を比較すると,手頃なもの(あくまで私にとって)がありました。
早速,メールで見積依頼をします。
メールで見積が来ました。
便利になったねぇ。
是非,実車を見て欲しいと書いてある。
自宅から3時間余りかかりそう。
一瞬,現物を見ないで買うというバクチを考えましたが,ここは,気分転換に行ってみることに。
車は,娘のフィットを無理矢理貸し出させました(といっても,所有者は私ですから,娘に貸しているのです。それも自己負担無しで。感謝せいよ)。
日曜日に早起きし,ナビにお店の住所を入力して,いざ出発。
いやぁ,ナビは素晴らしい。
全く迷うことなく,お店に開店前に到着って,一体何時に出たの。
担当の方に挨拶をすませて,早速実物を見せて頂く。
色はブラックで,勿論キズはありません。
内装はトヨタには負ける。
スバルは,内装を期待して買う車ではないんですね。
ボンネットを開けて,エンジンルームを拝見。
綺麗に手入れされています。
車は走らせてナンボですから,エンジンの手入れを怠っている車は,燃費も悪くなるし,へたりも早い。
装備は,ナビつきで,グレードは,L Package Limited なので,フルオプションみたい。
タイヤは,17インチ純正アルミにアドバンを履いています。
世の中は,18インチが大流行ですが,この車には,これくらいが丁度いいと思う。
実際,タイヤが太くなると,抵抗が増して,燃費が悪くなるのですね。
ですから,燃費重視の方は,純正のサイズを変えないことです。
購入させて頂くことに(またまた勝手に)決定し,頭金の振込先と書類を預かって帰途につく。
「勝手に」と記したのは,これから我が家の財務省との交渉が待っているからです。
総額200万円以上の買い物を,おいそれと「うん」言うわけがない(と思う)。
ブツは決まったので,ここからが知恵の出しどころ。
不思議なもので,どうしても欲しいものがある時は,どんどんアイデアが出てくる(仕事になると,どうしてここまで粘れないのか)。
帰宅して,
私:「車決めてきた」
家内:「ふーん(それ以外の返答はないのか) 」
値段をいくらとも尋ねてくれないので,
私:「総額200万円を少し超えるくらい(汗)」
家内:「200万円!!!!!!」
私:「うん」
当日は,これ以上の会話はありませんでした。
ここで負けちゃ男が廃(すた)るなんちゃって。
欲しいものは,どうしても欲しいんだもん
実は,私には勝算があったのだ。
翌日,職場に出入りしているリース会社に電話する(仕事せいよ)。
私:「もしもし,車のリースお願いしたいんだけど」
担当者:「はい,社用の車ですね」
私:「違う,(個人の)中古車」
一瞬間が空いて,
担当者:「中古車ですか(とため息をつく)。車種は何ですか」
私:「スバル・レガシィ」
担当者:「系列の中古車センターに探させますので,待ってもらえますか」
私:「昨日,スバルのディーラーで探してきました」
担当者:「それは,ちょっと難しいですね」
私:「(家内のように)なんで」
担当者:「系列だったら仕入れることが出来ますが,それ以外のところは,業販は難しいと思います」
私:「業販って何?」
担当者:「業者間取引のことです。普通,ディラーは一般客に売る値段をつけていますので,業者間取引となると,原価+αで売ることになり,利益が少なくなるので嫌がります」
ヤバイと思いつつ,
私:「どうしたらいいの」
担当者:「ディーラーの担当者に尋ねてみて下さい」
私:「それだったら,電話番号と担当の方を教えるから,そっちでやってよ」
と無理矢理おしつける。
担当者:「はぁ」
一旦,業者さん同士の話し合いをお願いしました。
この方向が上手くいかないと,我が家の財務省との交渉が出来ないのよ。
頑張ってね,担当のA君。
いくら待てども返事がないので(たった2日),リース会社に電話。
私:「もしもし,Aさんおられますか」
A君:「はい,一応向こうの返事待ちになっています」
私:「うまくいきそう?」
A君:「向こうの方も上司の決済をもらわないといけないので,少し時間を欲しいとのことでした」
私:「そっちは,どう?」
A君:「うちは,相手が取引に応じてさえくれれば,何とかします(偉い!)」
私:「ありがとう」
それから3日経ち,そろそろ我慢が出来なくなった頃,A君から電話がきました。
A君:「向こうも何とかなりそうです。でも,一つ問題がありまして」
私:「どんなこと?」
A君:「業者間取引にはするんですが,○○さん(私)に提示した価格でないと無理らしいです」
もうここまでくれば,手に入れるっきゃないので,
私:「金額は,それでいいよ(いよ太っ腹)」
A君:「わかりました。書類のやりとりがあるので,一週間くらいかかりますが,いいですか」
私:「(いいも何もそれしかない)うん。見積はいつ頃になる?」
A君:「向こうと契約を交わしてからになります」
ということで,見積は更に一週間後になりました。
その間,家内はその後の経過を尋ねもしてくれません(冷たい奴っちゃ)。
こうなれば,意地でも手に入れるぞ!
と力んでみたが,うちの母ちゃんは,ハードル高いのね。
まぁ,100万円なら何とかなるだろと,取らぬ狸の皮算用をする私。
一応諸費用込みの価格から100万円を引いた金額をリースにする見積をお願いしました。
ところで,中古車のリース期間はどうなるの,A君。
帰宅して,
私:「車のことだけど」
家内:「何が」
私:「(何がって)100万円出してくれる?」
家内:「車変えたの」
私:「いや」
家内:「それじゃ,足りないじゃん」
勇気を出して,家内を正面から見つめて,
私:「後は,何とかする」
家内:「ふん,しゃあないなぁ」
何とか財務省との交渉は成立しました(「ふん」しか言わないのかお前は)。
財務省との話し合いが済めば,車は90%以上手に入れたも同然。
しかし,まだ問題があります。
それは,サスペンションの部品代+工賃と,社外ホーンやレーダー探知機の購入費用の捻出。
しかも,家内に知られないように資金を工面し,取りつけてもらわなければならない。
実は,これにも秘策はあるのだ(ぐふふふふ)。