あなたは今,自分の仕事を面白いと思って取り組んでいますか。
それとも嫌々ながら取り組んでいるのですか。
もっと言えば,仕事を楽しんでいますか。
仕事なんて面白いことも楽しいこともないと思っているのならば,あなたは不幸かも知れません。
私達は生きていく以上,多かれ少なかれ仕事をしていかねばなりません。
どんな小さなことでもいいのでそれを見つけないと,仕事そのものを続けていくことは出来ない可能性があります。
面白さがわかったり楽しんでいると,心が軽くなり,頭もスムースに働きます。
その反対だと,気持ちは沈み頭も働きません。
結局はいい仕事が出来なくなって,悪循環に陥り仕事を辞めてしまう羽目になります。
仕事は楽(らく)ではありませんが,楽しむことは出来ると思います。
楽な仕事ばかりを求めていては,その面白味も楽しさも分かることはないでしょう。
それは色々な仕事を経験しないと生まれてくるものではないかも知れません。
そして,自分の中に目的があるかどうかも大きな要因ではないでしょうか。
私は,何か新しい仕事を与えられた時,自分なりの目的を考えるようにしてきました。
それは何も職場の利益に直結する必要はありません。
あくまで自分の密かな目的であり楽しみであっていいのです。
行政官庁との折衝をやっていた時は,「これは知恵比べだな」と思って取り組んでいました。
どちらが問題の突破口を開くかのゲームと思ってやったこともあります。
何もご大層な目的を掲げる必要はないのです。
折角取り組むのだから,自分も楽しまないと損をするくらいの気持ちで考えることです。
そんな気持ちでいると,少々行き詰まっていても,それを楽しんでいる別の自分がいることに気づくことがあります。
もう一人の自分がいて,「もう少し粘ったら」などと言っています。
気持ちが乗らないと頭も働きませんから,出来るだけ軽い心境に自分を置くように心がけるのです。
仕事の締め切りが2時間後に迫っている時,「まだ」2時間ある,と考えるのか,「もう」2時間しか残っていない,と考えるのかによって気持ちの持ちようが変わってきませんか。
私は,必ず「まだ」と考えてきました。
すると,追い込まれていながらも自分がまだ粘れるのですね。
いわゆる腰が砕けていかない。
集中力も途切れることはありません。
雪山で遭難した人が,山小屋の一歩手前で亡くなっているのは,山小屋を見つけた時点で緊張を解いてしまうからです。
「見つけた」ことで人間の生理的反応が止まってしまう。
生き残れる人は,中に入って火をおこし,体を温めるまでは緊張を解かない。
仕事も同じく,楽しもうとするのかしないのかの差に過ぎないのですが,出てくる結果は異なってきます。
やはり,楽しもうとする姿勢を持っている人の方が,どんな困難辛苦に出あっても完遂します。
自分の気持ちの在り方が結果まで左右するのです。
ですから,仕事そのものに何かを見つけることが,長くやっていく上での秘訣であると思います。
どうせ同じ仕事をしなければならないのなら,面白味や楽しみを見つけていい仕事をした方が,まわりも評価してくれるし,自分もやりがいがあると思いませんか。
例え,それが自分を騙すことであっても,乗り越えなければならない時はそんな手段も必要と思います。
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