先ず下の画面をご覧下さい。
これは,私のデスクトップの画面ですが,真ん中にブルーを背景にしてソフトのアイコンが並んでいますが,この画面が Windows 10(多少カスタマイズしています)の仮想マシンとなります。
さて,Windows 10(以下「10」という) にアップグレードされた方は,今まで使っていたソフトが動かなくなって困ったことはありませんか。
その様な事態は随分解消されたとは思いますが,中には愛用されていた古いソフトが動かず,代替のものを探すのに苦労されている方もおられると思います。
又,10 にしたために古い OS がお蔵入りして眠っているケースもあろうかと思います。
そんな時,古い OS を蘇らせて,且つ,愛用のソフトを使用できる環境を提供してくれるのが Virtual Box です。
これは,仮想マシンを作成して,その中で色んなソフトを動かすことが出来る優れものです。
例えば,面白いフリーウェアを見つけたので,試しに使ってみたい時や,10 で動かないソフトで何かをしたい場合など,リアルマシンに影響を及ぼすことなく可能です。
万が一,マルウェアに感染したとしても,以前の「スナップショット」を復元するだけで容易に感染する前の状態に戻すことが出来ます。
但し,OS が 64bit で,実装メモリーは 16GB 以上が快適に動作する条件と思います(これ以下の条件で動作させたことがないので不明)。
ノート PC でも可能ですが,やはり大きなモニターがある方が見やすいので,モニターなどにつないで行うことをお勧めします。
私は,元々 VMWare という同種のものを使っていたのですが,値段も高く,安定性も余りよくなかったので諦めかけていたところ,当時のサン・マイクロシステムズから Virtual Box がフリーウェアで提供されていたのを見つけて飛びつきました。
以来,歴代のデスクトップには,これをインストールして遊んでいます。
そこで,今回は Virtual Box をご紹介したいと思います。
事前準備
★新規にインストールされる方は,最新版は VirtualBox-6.1.16-140961-Win.exe と Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-6.1.16.vbox-extpack になり,5.2.2 ⇒ 6.1.16 にアップデートされています。【2020.10.20】
尚,アップデートされる方は,一旦古いバージョンをアンインストールしてからの方が確実と思います。
また,新しいバージョンの拡張パックと仮想マシンの OS に新しい Guest Additions をインストールする必要がありますのでご注意下さい。
★以下の説明は,5.2.2 に基づいて行っており,アップデートによって内容が変わっている部分があるかも知れませんので,ご了解下さい。
Virtual Boxの取得
オラクル(サン・マイクロシステムズはオラクルに吸収された)の VirtualBox.org に行き,Fig.1の赤で囲んだ Downloads をクリックします。
そして,Fig.2の Windows hosts(マシンの OS が Windows の場合)をクリックして,ダウンロード。
次に,All supported platforms をクリックして拡張パックをダウンロードします。
Fig.1
Fig.2
インストール
ダウンロードした VirtualBox-5.2.2-119230-Win.exe ファイルをインストール。
インストールの最中にいくつかのドライバがインストールされますので,「インストールしますか」とたずねてきた場合は,全て「はい」と回答します。
インストールが終了しましたら,Virtual Box を起動する前に,拡張パックの Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-5.2.2-119230.vbox-extpack を Program Files フォルダの中の Oracle フォルダにコピーします(任意の場所でかまいません)。
起動
拡張パックのインストール
最初に上記の拡張パックをインストールするために,Virtual Box を起動(Fig.3)し,上のメニューのファイル→環境設定→機能拡張と進みます。
Fig.3
Fig.4
すると,Fig.4の画面になりますので(この画面は既にインストール済),右上の緑の「+」をクリックすると,ファイル選択画面になりますので,Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-5.2.2-119230.vbox-extpack を選択してインストール。
仮想マシンフォルダーの指定
次にデフォルトの仮想マシンフォルダーの場所を指定します(Fig.5)。
Fig.5
新規 OS の準備
下の起動画面の左上の「新規」をクリックします。
すると,上図の画面になるので,(1)名前を入力し,(2)メモリーサイズを決めます。メモリーサイズは緑のスライダー内にすること。
「仮想ハードディスクを作成する」にチェックが入っていることを確認して,「作成」をクリック。
(1)ファイルの場所の名前をつけて,(2)ファイルサイズを決めます。
(3)のファイルタイプはデフォルト,(4)物理ハードディスクにあるストレージは,「可変」を選択します。
例えば,2TB のハードディスクとした場合,最初からそのサイズを使用しないので,小さなサイズですみ,使い込んでいくとファイルサイズが大きくなるのでロスがありません。
ここまでやると,上記の画面に「Win 10」が加わっている筈です。
仮想マシンのハードウェア設定
これで,OS のインストール準備は整いましたが,その前にインストールする仮想マシンのハードウェアの設定を行います。
以下の文章で,(1)ホスト OS,(2)ゲスト OS という文言が出てきますが,(1)はリアルマシンの,(2)は仮想マシンの OS を意味しています。
私の場合,(1)は Windows 7,(2)は Windows Xp,Windows 8.1 とこれからインストールする Windows 10 になります。
上では,Win 10 を新規にインストールする操作を行いましたので,ここではその方法に基づいて記述します(一部 Win 8.1 の図もあります)。
他の OS の場合も基本は同じです。
以下の説明は,上図の右側の「一般」以下のことになります。
一般
基本
ここは何もする必要はありません。
高度
ここでは,
1.スナップショットの保存先(デフォルトで指定されています)
2.クリップボードの共有(無効・ホストOSからゲストへ・ゲストOSからホストへ・双方向)
3.ドラッグ&ドロップ(無効・ホストOSからゲストへ・ゲストOSからホストへ・双方向)
を決めます。
「説明」,「暗号化」はスルーしてかまいません。
システム
マザーボード
1.メインメモリー
前回割り当てたサイズが表示されますので,問題がなければスルー。
ただ,仮想マシンが Windows の場合はメモリーを多めに確保した方が快適に動作します。
私は,仮想マシンで複数の OS を動作させたことはありませんが,その場合はホスト OS に割り当てるメモリーも含めて容量を考える必要があるかも知れません。
2.起動順序
上図ではハードディスクを1番にしていますが,OS をインストールしますので,↑↓の矢印で「光学」を上に上げます。
インストールが終わってから元に戻します。
デフォルトでも問題はないと思います。
3.チップセット
ICH9 と PⅡX3 の選択が可能ですが,ICH9 の方が新しいのでこちらを選択。
ここは,OS のインストール後に変更は出来ません(作動しなくなる)。
4.ポインティングデバイス
マウスのことで,他にも選択肢はありますが,PS/2 マウスで問題なし。
5.拡張機能
I/O APIC を有効化にチェック。
64bit のゲスト OS や,1つのバーチャルマシンに複数の CPU を割り当てる場合にはこの機能を有効にしてください。
他は不要。
プロセッサ-
1.プロセッサ-数
プロセッサー数というより使用する「コア数」と言ったほうがいいかもしれません。
Virtual Box が実マシンの CPU コア数を認識しています(私の場合は i7-6700k なので8コア)ので,4コアを割り当てます。
プロセッサ数はインストール後に変更してもゲスト OS には反映されないので,ここで設定が必要です。
2.使用率制限
100%で問題ありませんが,下げることも可能です。
但し,その分動作が若干遅くなる感じがします。
3.拡張機能
PAE(Physical Address Extension)とは,物理アドレス拡張機能のことで,4GB 以上のメモリーを搭載しているマシンでこれらのメモリを正常に認識するための機能です。
32Bit の Windows OS でのみ有効となり、64Bit では PAE をサポートしていません。
「チェック」をいれたままで問題なし。
アクセラレーション
1.準仮想化インターフェース
申し訳ありませんが,ここの意味はよく分かっていません。
ですので,私は,デフォルトとしています。
仮想化支援機能もチェックで問題はありません。
ディスプレイ
スクリーン
1.ビデオメモリー
メモリーサイズの割り当てを行います。
余りに少ないと,動画再生に支障をきたすことがありました(カクカクする)。
仮想マシンの OS によって確保可能なメモリーが示されますので,問題がなければ「最大」を確保する方がいいようです。
2.ディスプレイ数
最大8までありますが,複数の場合を試してはいませんが,実際は1つしか無理なようです。
3.表示倍率
200%まで可能なようですが,100%でよいと思います。
4.アクセラレーション
この2つは OS によって対応していないものがあるようです。
又,ゲスト OS に Guest Additons をインストールする必要があります。
私の場合,Windows Xp は3Dアクセラレーションは有効になりませんでした。
リモートディスプレイ
下図は,Win 8.1 のものですが何もしていません。
ビデオキャプチャー
上図のように,Win 8.1 でビデオキャプチャーを有効化にチェックを入れて試してみましたが,画質が良くないのでチェックをはずしています。
ストレージ
コントローラーは SATA で,ハードディスク(Win 10 Pro.vdi)はポート0,下の DVD がポート1です。
オーディオ
オーディオ有効化
オーディオ機能を有効化する場合にはチェックを付けます。
1.ホストオーディオドライバ
ゲスト OS からはオーディオデバイスとして認識されますがデバイスへの出力は無視される Null Audio Driver か,Windows DirectSound を選択します。
Windows 以外の OS でも Windows DirectSound を選択します。
2.オーディオコントローラー
仮想マシンに提供する仮想サウンドカードのタイプを選択します。
以下の3タイプが選択可能です。
1.Intel HD オーディオ
2.ICH AC97
3.SoundBlaster 16
ここでは,Intel HD オーディオを選択していますが,ゲスト OS によっては対応していないものがあるかも知れません。
ネットワーク
ネットワークアダプタを有効化
チェックを付けることでこのネットワークアダプタを有効にすることができます。
4つアダプタがありますが,どれか1つを選んで下さい。
1.割り当て
ネットワークアダプタのモードを設定します。以下のモードが用意されています。
(1)未割り当て
ネットワークカードはあるが,まだ何も割り当てられていない状態。デフォルトのモードです。
(2)NAT
NAT ではホスト OS が使っているネットワークとは別の,Virtual Box の内部に用意されたネットワークがゲスト OS のネットワークとして割り当てられます。
Virtual Box がホスト OS とゲスト OS の間に立ち、ルーターの役割を果たします。
(3)NATネットワーク
詳細は分かりませんが,少し調べたところ,私は,Xp と 8.1 を2つ同時に起動させたことはありませんが,NAT 接続の仮想マシン同士の通信に使用するようです。普段は必要ないかと思います。
(4)ブリッジ アダプター
ゲスト OS がホスト OS と同じネットワークを使用します。
ネットワークからは全く別のマシンが存在することになります。
(5)内部ネットワーク
ゲスト OS 同士だけで通信ができる閉じたネットワークです。
外部との通信はできません。
(6)ホストオンリー アダプター
ゲスト OS とホスト OS 間のみ通信ができる閉じたネットワークです。
外部との通信はできません。
(7)汎用ドライバー
これも意味が分かりませんでした。未使用で OK かと。
私は専ら(1)の NAT を使用しています。
若しくは,(4)のブリッジ アダプターを選択すればよいのではないかと思いますが,ゲスト OS 側でドライバーが必要になる可能性があります。
2.アダプタタイプ
アダプタタイプには,下記の6つが用意されています。
(1)PCNet PCI II (Am79C970A)
(2)PCNet FAST III (Am79C973)
(3)Intel PRO/1000 MT Desktop (82540EM)
(4)Intel PRO/1000 T Server (82543GC)
(5)Intel PRO/1000 MT Server (82545EM)
(6)準仮想化ネットワーク (virtio-net)
デフォルトの PCNet FAST III はほとんどのゲスト OS で追加のドライバ無しで使用できるようです。
ホストマシンが Gigabit の NIC を使っているなら PRO/1000 を使った方が良いと思いますが,別途ドライバを用意しなければならないので,一旦 FAST III を使って起動し,ゲスト OS の PRO/1000 のドライバをダウンロードしてから PRO/1000 に切り替える必要があります。
3.プロミスキャスモード
意味が分かりませんので,調べた内容を転載しておきます。
ブリッジアダプタ・内部ネットワーク・ホストオンリーアダプタを選択時に設定可能で,スイッチングではない Hub を使用している時に,自身のネットワークカードに到達する自分宛以外のパケットも受信するモードとのこと。
(1)拒否
プロミスキャスモードを使用しない。
(2)許可した VM
他のゲストマシンの通信のみ受信する。
(3)許可
自身のネットワークカードに到達するすべての通信を受信する。
通常は,「拒否」になっていますので,このまま使用すればいいと思います。
4.MAC アドレス
ネットワークカードに設定する MAC アドレスを指定する項目ですが,何もしなくても問題はありません。
右側の緑のアイコンをクリックすると、ランダムに生成された MAC アドレスが表示されます。
5.ケーブル接続
Virtual Box はネットワークケーブルの接続状態もエミュレートします。
チェックを付ければケーブルを接続した状態になり,チェックを外せばケーブルを抜いた状態になります。
6.ポートフォワーディング
割り当てを NAT にした場合に設定できるようです。
上述のように,NAT の場合ゲストマシンは Virtual Box 内の仮想ルーターに接続されるため,ホストマシンが所属するネットワークとは通信を行うことができません。
そこでゲストマシンが接続する仮想ルーターにこの設定を行うことで、ゲストマシンからホストマシンのネットワーク,ホストマシンのネットワークからゲストマシンのように通信を通すことができるそうです。
要は,ゲストマシンをホストマシンが所属するネットワークに参加させる方法ということでしょうか。
ここも良く意味が分かりません。
シリアルポート
今時こんなものは使用しないでしょうから無視します(上図は Win 8.1) 。
USB
USBコントローラを有効化
Virtual Box の仮想 USB コントローラーを使用するか設定します。
1.USB1.1(OHCI)コントローラーを有効化
2.USB2.0(EHCI)コントローラーを有効化
3.USB3.0(xHCI)コントローラーを有効化
仮想 USB コントローラーにどのコントローラーを使用するか設定します。
複数の設定は出来ません。
USB デバイスフィルター
どの USB デバイスをゲスト OS で使用するかを詳細に設定するために「フィルタ」を作成します。
仮想マシンはこの USB デバイスフィルタを通して USB デバイスにアクセスします。
USB デバイスのマウントで USB を認識させた場合は,自動的に USB デバイスフィルタが作成されます。
「USB デバイスフィルタ」ウィンドウの右側にある「+」ボタンをクリックすることで新規フィルタを作成できます。
最初から USB デバイスを使用する場合は,ここで設定しておいて下さい。
下図は USB DAC を使用するために指定したものです。
共有フォルダー
上は Win 8.1 ですが,共有フォルダはゲスト OS がマウントできるホスト OS のフォルダを指定し,双方の OS 間でのファイルのやり取りを可能にします。
この機能を使用するには,Guest Additions をインストールする必要があります
共有フォルダの追加
まず「共有フォルダ」の設定画面で右側のフォルダ追加ボタン「+」をクリックすると,共有フォルダの追加ダイアログが表示されます。
1.フォルダのパス
ドロップダウンメニューをクリックし,「その他....」からホスト OS 側の共有するフォルダを選択します。
2.フォルダ名
ゲスト OS で表示させたい名前を入力します。
日本語フォルダ名の使用は,同じ OS 同士(Windows同士)では問題ないかもしれませんが,異種 OS (Windows と Linux)の場合は文字化けする場合があるので,半角英数の方が安全です。
3.読み込み専用
共有フォルダのアクセス権を設定します。
ゲスト OS からの書き込みを禁止したい場合にチェックを入れます。
4.自動マウントする
Windows ゲストでは,開いているドライブレーターに自動的にマウントします。
一例として,F ドライブにある Windows 64bit フォルダを設定したのが下図になります。
ユーザーインターフェイス
ここはデフォルトのままで何もさわっていません。
次に OS をインストールする手順をご案内します。
ゲスト OS のインストール
Win 10 の ISO ファイルの取得
Windows 10 の「Fall Creators Update」がリリースされましたので,先ずこのファイルを取得します。
Windows ISO Downloader を使う
Windows ISO Downloader という便利なツールがあり,これを利用しますと簡単にダウンロードできます。
上図の赤枠内の Windows ISO Downloader.exe をクリックしてダウンロードします。
インストール不要ですので,実行したのが下図になります。
設定(上図)を確認して初期画面に戻り,Windows 10 を選択しますと下図になります。
プルダウンメーニューから該当ファイルを選択します(下図)。
「確認」をクリックすると下図のようになりますので「日本語」を選択します。
同じく「確認」をクリックした画面が下図です。
32bit か 64bit をクリックするとダウンロードが始まり該当ファイルが保存されます。
このソフトはメニューにもありましたように,Win 10 以外の OS や Office もダウンロード可能ですので,最初から OS や Office がインストールされている PC を買った方でも,このソフトで使わなくなった OS や Office をダウンロードして,「プロダクトキー」さえ分かればインストール可能です。
もちろんマイクロソフトの認証も問題ありません。
もし,古いマシンが稼働可能で,「プロダクトキー」が不明な場合は,ProduKey のサイトからツールをダウンロードして実行すれば下図のように簡単に示してくれます。
英語版ですが,実行すればいいだけですのでとても便利です。
OS のインストール
Virtual Box を起動した画面が上図ですが,ここには,上で設定した Windows 10(以下「10」という)が左側に表示されます。
しかし,DVD ドライブに 10 を入れて起動の「→」の印を押して起動させても読み込んではくれません。
何故ならば,仮想マシンの DVD ドライブを指定していないからです。
「設定」ボタン→「ストレージ」とすると,DVD は「空」と表示されています(下図)。
そこで,ボックス内の「円盤アイコン」→ 右上の「円盤アイコン」を押すと,下記のメニューが表示されます。
(1)仮想光学ディスクファイルを選択
(2)ホストドライブ’Q’(私のマシンは DVD を Q ドライブに指定)
私の場合は,最新版の 10 をマイクロソフトからダウンロードして使用しますので(1)を指定します(ダウンロードした ISO ファイルを DVD にする必要はありません)。
ちなみに,「仮想光学ディスクファイル」とは,拡張子が「ISO」のファイルのことです。
OS の DVD を所有されている方は,(2)を指定して下さい。
上記のように指定した上で起動させると,仮想マシンは DVD を読み始めてインストールが始まります。
あとは,ホスト(リアル)マシンの時と同様にインストールするだけですので,手順は省略致します。
下図が実際にインストールした 10(多少カスタマイズしています)の画面になります。
インストールが終了したら,再度「設定」ボタン→「ストレージ」→ボックス内の「円盤アイコン」→ 右上の「円盤アイコン」を押すと,今度はメニューの最下段に「仮想ドライブからディスクを除去」と表示されますので,そこを押してホストマシンの CD/DVD ドライブを仮想マシンから切り離します。
最後に,仮想マシンの設定で起動順序を(1)光学,(2)ハードディスクにしましたので,順序を入れ換えておきます(下図)。
しかし,このままでは仮想マシンの高解像度の表示やホストマシンとの時刻の同期などが出来ませんので,下記の手順で VboxGuest Additions をインストールします。
VboxGuest Additions のインストール
VboxGuest Additions は仮想光学ディスクファイルで,Program Files → Oracle → VirtualBox と辿っていくと,VboxGuest Additions.iso というファイルがあると思います。
前述のように「設定」ボタン→「ストレージ」→ボックス内の「円盤アイコン」→ 右上の「円盤アイコン」を押し,「仮想光学ディスクファイルを選択」して,VboxGuest Additions.iso を指定します(下図)。
立ち上げて Exolorer を起動すると下図のようになると思います(表示は,Windows 8.1)。
赤枠内の VirtualBox Guest Additions をクリックすると上図のようになりますので,VboxWindowsAddition.exe をクリック。
上図の画面が表示されましたら,Next を押して指示通りにインストールして下さい。
終了したら再起動させると,高解像度の画面設定も可能です。
これで,OS のインストールは完全に終了しました。
最後に,上述の手順で VboxGuest Additions.iso を仮想マシンから切り離しておきます。
スナップショットの作成
仮想マシンが動作している時は下図の「最新の状態」になります。
しかし,ウイルスに感染したり,試したソフトがクラッシュしてしまった時は,以前の状態に戻してやるのが最も安全です。
スナップショットを作成しておきますと,これが簡単に行えます。
スナップショットの作成は,上図の「Take」をクリックします。
すると,上図の画面が現れますので,下図のように「名前」と「説明」を記入して「OK」をクリックします。
そうしますと下図のように「Win 10 7」というスナップショットが作成されます。
何か問題が生じて「最新の状態」を以前のスナップショットに戻したい場合には,下図のようにスナップショット(ここでは Win 10 7)にカーソルをもっていき,「Restore」ボタンを押せば簡単に戻せます。
何か新しいソフトをインストールしてそのまま使用したい時などにその都度スナップショットを作成しておけば,何が起こっても元に戻すことが可能なのでとても便利です。
先ずは Windows Update を
早速ソフトを入れて遊んでみたいところですが,その前に Windows Update を行いましょう。
古いソフトの場合は,結構時間がかかりますので,コーヒー・タイムでもいかかですか。
ディバイスドライバのアップデートについては下記の記事をご参照下さい。
尚,下記のアップデートとバックアップはリアルマシンでも有効です。
関連記事:PCのディバイスドライバのバックアップとアップデート-Driver Booster-
まとめ
Windows Update も無事終了しましたら,本格的にソフトを入れていくのですが,仮想マシンのグラフィック性能は余り高くありませんので,動画の処理などは困難かと思います(実際にトライしていないので不明ですが)。
私は,仕事で使用していたソフトのバージョンアップが来たので,リアルマシンにインストールするとデータ処理がうまくいかなくなったので,仮想マシンに前のバージョンをインストールして作業を行っていました。
データは,「共有フォルダ」で,リアルマシンのデータフォルダを指定しておけば簡単にアクセスできますので,作業は可能でした。
現在は,専ら面白いソフトを見つけると,仮想マシンで試して,使えそうならばリアルマシンにインストールしています。
Windows 以外でも Linux 等の OS もインストール可能ですので,挑戦されてみてはいかがですか。
デモの動画を作ってみましたので,下の動画をご覧頂くと上記のことが一目瞭然にお分かりになると思います。
これで,Virtual Box の説明を終了させて頂きます。
最後までお読みいただき有り難うございました。
【仮想マシンで動作しているアプリ】
1.PCでスマホが使える!-Blue Stacks-
2.PC から Instagram へ写真をアップしよう-Gramblr-
スポンサーリンク
[amazonjs asin="B01M4HN8TE" locale="JP" title="Samsung SSD 512GB 850 PRO ベーシックキット V-NAND搭載 2.5インチ 内蔵型 MZ-7KE512B 並行輸入品"]