「食品添加物」は本当に安全か

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「食品添加物」は,食品衛生法で指定されたものしか使用できません。
又,「食品添加物」の安全性評価は,食品安全委員会が行います(食品健康影響評価)。
具体的には,動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき,「食品添加物」ごとに,健康への悪影響がないとされる許容一日摂取量(ADI)が設定されます。

この結果を受けて,厚生労働省では,薬事・食品衛生審議会において審議・評価し,食品ごとの使用量,使用の基準などを設定します。
このように,

1.動物による毒性試験(安全性の審査)
2.「許容一日摂取量」の設定
3.薬事・食品衛生審議会において食品ごとの使用量,使用の基準などを設定

のプロセスを経て「安全」ということになっています。

しかし,ネットで検索してみますと「危険性」を指摘するサイトがあるのはどういうことでしょうか。
「危険性」の指摘は,風評なのでしょうか。
ここでは,人工甘味料の1つである「アスパルテーム」を取り上げてみます。

危険な食品添加物一覧というサイトによれば,「アスパルテーム」は,「フェニルアラニンとアスパラギン酸という2つのアミノ酸を主な成分としてできており,フェニルアラニンは神経伝達物質の一つで,脳内でドーパミン(神経伝達物質),ノルアドレナリンに合成されます。
フェニルアラニンを単体で摂取すると脳細胞を過剰に刺激し場合によっては死に至る興奮性毒であることが判明しています」とあります。

やや専門的になりますが,辻クリニックというサイトでは,以下のような指摘をしています。

1.「アスパルテーム」の化学的成分は,いずれも分子レベルでパーキンソン病特有の中枢神経の損傷を生み出す危険性があると推測されており,いわばこの病気の生化学的な土台を準備している可能性がある。
2.「アスパルテーム」から発生するメチルアルコールは,「アスパルテーム」特有の分子構造に助けられて,メチルアルコールが単体で存在している場合よりも500~5000倍も毒性作用が高まると考えられている。
3.メチルアルコールによるパーキンソン病発症のメカニズムと同様,「アスパルテーム」の分子は、アスパラギン酸が単独で存在している場合よりもその神経毒性を5000倍以上に高めてしまう可能性がある。
4.ドーパミンを産生する脳内の神経組織が失われると,脳の情報伝達回路を正常に働かせるのに必要な“神経伝達物質”が充分な量のドーパミンを作り出せなくなるが,「アスパルテーム」はフェニルアラニンの代謝作用に破壊的な影響を及ぼして,ドーパミンの産生を著しく低下させ,結果的にパーキンソン病を悪化させる。
5.代謝によって分解できずに体内に蓄積したフェニルアラニンは,脳の神経細胞の酵素が働く部位で他のアミノ酸と競合し,そうしたアミノ酸の正常な代謝を阻害してしまう。

結論として,

「これらの意見には賛否両論あるが,今回この論文を含め,「アスパルテーム」とパーキンソン病に関する論文をまとめたのは,これと思われる症例を目にする機会があったからです。同じように、少量ではなく『大量のアスパルテーム摂取』が存在し,超早期にパーキンソニズムを発症している。どちらにしても,これらの論文が多数存在する以上,治療にあたり『アルコールとアスパルテームの禁止』は指示することにしています。」

と書かれています。

一方では,許容一日摂取量や食品ごとの使用量,使用の基準を守れば「安全」とし,他方では,「アスパルテーム」に含まれる成分が脳を刺激するので危険性があるとしています。

ただ,危険性を指摘する意見には,摂取量や動物実験などの結果が明確にされていない傾向があります。
それ故に,論旨が弱く,一方的な批判ともとられてしまいます。

ここで問題と思われるのは,どれだけの人が「許容一日摂取量」を知っていて,それ以下に抑える行動をしているか,ということです。
又,厚労省は,メーカーに対して「使用量,使用の基準」を遵守しているか否かをどの様に検査しているのか。
メーカーも「食品添加物」の表示をしていますが,使用量は表示していないので,我々は,例えば,1日で「アスパルテーム」をどれくらいの量を摂取したのか不明です。

もう一つ重大と思われることは,同時に様々な「食品添加物」を使用している場合,その複合作用機序を誰も試験していないということです(国の試験も単体でしかない)。
これは,薬も同様で,複数の薬を長期に服用した場合の安全性は証明されていません(危険性も証明されていない)。

メーカーはコストを下げるために添加物を使用しているわけで,また,その使用方法は「法律に基づく」だけですから,それが100%に近い安全を保証しているわけではありません。

私は,どちらにせよ化学合成された味を口に入れることは出来るだけ避けるような行動が安全と考えています。
特に,小さいお子様の場合,脳の発達に与える影響を考えるとできるだけ避ける方がいいのではないでしょうか。

少し長いですが,下記の動画は非常に参考になると思います。

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