CX-5 3度目の車検とリコール結果及びタイヤ交換

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2012.03 月登録のディーラーの広報車を 2012.11 月に購入してから7年が経過し,車両はこの3月(2019.03)で8年目を迎え,先日3回目の車検を終了しました。

走行距離も 90,000 km に達しようとしています(下図)。

これまでのメンテナンス等については,CX-5 ディーゼルエンジンが好調な理由 【7年間の軌跡】をご参照頂くとして,今回は,車検の簡単な報告と2018年(平成30年)11月8日に国土交通省に届出されたリコールの内容とその結果の印象を記してみたいと思います。

車検について

上述の記事にもありますように,消耗部品については,それぞれの時期に交換しているので,今回は基本の 24 ヵ月点検項目と必要なオイル交換だけでした。
スマホで撮影したので観にくいですが,その内容が下図になります(Fig.1・2)。

Fig.1

Fig.2

基本的な車検項目を含めたパック de メンテに入っていますので,オイル交換までの費用はその中に含まれています。
バッテリー洗浄液は,整備士の方からの提案があったもので,価格も安く売上の一種でしょう。

パック de メンテに未加入の場合の見積もりも見せてもらいましたが,金額にして約 6,500 円余り安価なだけで,しかもパック de メンテには,この後の6,12,18 ヵ月の点検及びオイル交換も含まれていますので,断然お得になっています(と思います)。
交換オイルは,通常は SKY-D オイルですが,私は従来の DL-1 を選択しています。

巷で問題になっているススにまつわるトラブルもありませんので,車は快適に走ってくれています。
車検内容は,このように簡単なものでした。

尚,上図の金額は,私の利用しているディーラー特有の価格ですので,あくまで参考程度にして頂いて,汎用性はないとお考え下さい。

問題は,Fig.1 の下部に記載されているリコールの「吸気側バルブスプリング交換」です。

リコールについて

マツダは,2018年(平成30年)11月8日,国土交通省にリコールを届出ました。

内容

リコール開始日は,2018年(平成30年)11月09日となっており,サイトでは下記の内容となっています。

・基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
エンジンの吸気側バルブスプリングにおいて,スプリング荷重の設定が不適切なため,吸気バルブの閉じ力が弱く,吸気バルブとバルブシート間に挟まる煤を押し潰すことができず,圧縮不良となることがあります。そのため,エンジン回転が不安定になり,最悪の場合,エンジンが停止するおそれがあります。

・改善措置の内容
全車両,吸気側バルブスプリングを対策品と交換します。なお,交換に時間を要すため,年式の古い車両から順次交換します。

上図のように吸気側バルブスプリングを交換するのですが,ダイレクトメールが来た時にディーラーの整備士の方に連絡を取りますと,交換に時間を要するので,4,5日は必要とのことでした。

上記のサイトの説明にもありますように,2.2L のディーゼルエンジン全てですので,該当車両数が多く,しかも「年式の古い車両」から交換しているとのことでした。
私は,特段問題を感じていませんでしたので,車検も翌年3月に控えていたこともあり,整備士の方と相談し,その時に同時に行うことにしました。

車検のためにディーラーに持っていきますと,車両数が多く,専従でやっていると店の通常業務が出来ないので,マツダの支社へキャリアカーで持ち込み,そこで交換しているとのことでした(私の場合は,関西ですので大阪でした)。

もしディーラーで行うのであれば,参考のために写真を撮ろうと考えていたので残念でしたが,反面,専属の整備士の方にやってもらった方が安心であるとの気持ちもありました。

今回は,同時に「エンジン制御プログラム」も最新のものにアップデートされたとのことでした。

【追記】
プログラムのアップデートはいいのですが,燃費が約1L落ちてしまいました。
走行間隔は余り変化はないのですが,とても残念です。【2019.08.22】

出典:アクセラ,アテンザ,CX-5,CX-8のリコールについて

走行印象

車検とバルブスプリング交換も終了し,自宅までの約 30km を走りましたが,特別の変化は感じませんでした。
私としては,吸気側のスプリングがきつくなったので,エンジンが重くなるかも知れないと予測していたのですが,それは希有な心配だったようです。

タイヤ交換

昨年冬にスタッドレスに履き替える時,夏用タイヤが摩耗していたので,先日(2019.03.25)新しいものを装着しました。
今回で3度目の交換となりますが,ディーラーは余り安くないので,家族の車の面倒を見て頂いている整備工場にお願いしています。

私は当然純正の TOYO タイヤだと思っていたのですが,何とダンロップの GRANDTREK PT3 が組んでありました。

以前ディーラーで話をしていた時,TOYO 以外にダンロップもあるが,高いと聞いていたので,確認するとこちらの方が安いとのことでした。

前にも TOYO を交換したことがあるのですが,タイヤ専門店に負けないほど安かったので,驚いたことがあります。
ちなみに価格は,4本で 92,000 円でした。
純正は,1本 30,000 円しましたので,かなり安いと思います。

よく製造年月日云々の記事がありますが,今までの経験から,新しいから性能がよいとか長持ちするとかの違いは分かりませんので,私はそれ程気にしていません。
それよりも空気圧の管理などの方が遥かに大切だと思っています。

慣らしのために 100 km ほど 80 km/h 以下で走り,本日(2019.03.28)いつものワインディングロードをほぼ全開に近い感じで走ってきました(この道は,車のコンディションを確かめる一種の基準道路にしています)。

エンジンについて

エンジンは,従来と同じ様な吹け上がりで,バルブ交換前後の印象は変わりません(というか分かりません)。
リミットの 5,250 rpm まで綺麗に吹き上がりますし,4,500 rpm までのピックアップも良好です。

最近のガソリンエンジンのリミットは 6,000 rpm 以下が多く,5,500 rpm で頭打ちになるのもあるので,それを考えると,このエンジンはガソリンと遜色ないと思います。
実際,購入以来,音を別にすれば,ディーゼルエンジンの車に乗っていると感じたことは殆どありません。

峠の頂上に約 2,000 m の殆ど平坦な直線のトンネルがあるのですが,そこでもメーター読みで 150 km 出ましたので,へたりもなくまだまだ元気だといっていいでしょう(勿論,いつものようにオイル添加剤も入れました)。

タイヤについて

タイヤについては,溝が充分あるので,比較しにくいのですが,少し軽くなった感じがします。
GRANDTREK PT2 と比べて転がり抵抗も低減されているようですので,その効果もあるのかも知れません。
TOYO は重い印象が強かったのですが,それが緩和されていることは間違いないと思います。

55 扁平ということもあるのでしょうが,SUV 用でありながら,コーナーでも腰砕けになるような感じはありませんでした。

総合結果

今回は,車検,リコール対応,タイヤ交換を同時に行いましたが,90,000 km に到達しようとする最も初期ロットの車にも関わらず,相変わらず元気に気持ちよく走ってくれています。

それは,その時々のメンテナンスなどをこまめに行ってきた結果であると思っています。
色々なところで問題点を指摘されているようですが,それは結局どこまでメンテナンスを行ってきたかによるでしょう。

何も行わないままで壊れたといっても,それは論外で,どの車でも同じことになるのではないでしょうか。
ただ,ディーゼルエンジン車の「乗り方」はあると思います。
それさえ誤らなければ,このエンジンはそう悪いものではないと考えています。

YouTube の動画で,バッテリーがあがったので一晩暖機運転しておいたら,DPF が詰まってしまったというのがありましたが,マニュアルを読めば分かることです。
マニュアルは,トラブルシューティングのためのものではなく,自分が行うべきことが記されています。

ですので,厳密に言えば,それを知らずにトラブルになっても,それは自己責任というべきものだと私は思います。
警告灯も点灯していましたが,「やってはならないこと」をやれば「故障する」のは必然で,それはメーカーの責任ではありません。

個体差はないとは言い切れませんが,行うべきことをしかる時に行えば,そんなに車は壊れないと思っています。
これからもよほどのことがない限り CX-5 とつきあっていきたいと考えています。

最後に,私は整備の際は,営業の方ではなく整備士の方に直接連絡をとっています。
と言いますのは,同じ整備士の方に面倒を見て頂いていますと,車の変化も分かってくれますし,「その場限りの整備」にならないと思います。
失礼ながら,営業の方を通しますと,整備士の方の顔が見えませんし,その都度担当が変わっているかも知れませんから,どうしても「その場限りの整備」になってしまうのは否めないと考えています。

購入は営業の方とのやりとりですが,整備は整備士が行ってくれますので,直接アプローチされる方がお互いの人間性も分かり,信頼がおけると思いますので,可能ならば,整備士の方と直接コンタクトをとることをお勧めします。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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関連記事:CX-5 吸気圧センサーの確認と PC 診断の結果
参照:CX-5 電子マニュアル

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