2018.01.09,オイル交換のついでに吸気圧センサーを取り外してもらい状態を確認してきました。
また,コンピューター診断もしてもらいましたのでその結果を報告します。
オイルは DL-1 を使用しています。
吸気圧センサー
吸気圧センサーの状態は下図の2つになります。
画像では分かりにくいかも知れませんが,全面にカーボンが付着しています。
それでは,清掃を行ったのか,というと,何もしていません。
「何もしていない」というよりも「何もする必要はない」ということです。
CX-5 に関する板やブログなどでも色々書かれているにもかかわらず,必要がない理由をメカニックの方からマツダの技術サービス部が出している資料を見せてもらいながら説明を受けました。
その資料はあくまでも内部資料(社外秘)なので頂くことは出来なかったのですが,概要を(無理矢理)メモしておきましたので,その内容を記しておきます。
1.発行日:2014.10.02
2.件名:SKYACTIV-D 2.2 エンジンにおける吸気圧 No.2 センサーのカーボン堆積について
この文書は,Q&A 方式で記載されており,概要は以下の通りです。
Q1:カーボンが堆積した場合,センサーに影響はないのか。
A1:センサー性能への悪影響はない。
吸気圧 No.2 センサーは周辺の気圧を測るセンサーで,センサーコアが外気にさらされている必要がある。
上図のように全面がカーボンに覆われており,一見外気にさらされていないように見えるが,カーボンには微細な孔があいており通気性は確保されている。
多数の孔を証拠づけるものとして,CT スキャンの画像が貼付されていました。
確かにその画像を見る限り,センサーにカーボンが張り付いて外界から閉ざされているようには見えませんでした。
Q2:カーボンの堆積によって燃費や走行性能にどれだけの影響が出るのか。
A2:燃費や走行性能に影響はない。
新品とカーボンが堆積したセンサーの(1)エンジン回転数,(2)吸気圧のグラフが示されていましたが,グラフは両者ともに一致していました。
なので,カーボンの影響がないことになります。
Q3:どのようにしてカーボンが発生・堆積するのか。目詰まりの可能性は。
A3:カーボンの発生・堆積メカニズムは以下のようになっており,無制限に堆積することはなく,目詰まりを起こすことはない。
<カーボン発生・堆積メカニズム>
(1) EGR によってカーボンを含んだ排気が吸気側に還流する。
(2) EGR ガスが冷却される過程で凝縮水が発生。
(3)カーボンが EGR 凝縮水を含んで粘土質になる。
(4)湿った粘土質のカーボンがセンサーに付着。
(5)粘土質のカーボンが付着し続け,カーボンが堆積。
(6)吸入空気によってカーボン表面が乾燥し,乾燥したカーボンが剥離。
(7)(5),(6)を繰り返し,やがてセンサーに堆積する量は頭打ちになる。
この堆積⇒乾燥⇒剥離を繰り返し,カーボンの堆積量は一定に落ち着き,Q1 のようにカーボンが堆積しても外気から遮断されることはないため,燃費・走行性能に悪影響はない。
ここでは,その過程を図解で示していました。
実際にトラブルはなかったのかとおききしましたが,今まで一度もないとのことでした。
私自身もその影響を全く感じませんので,確認しただけで終わりました。
上記の内容は,あくまで会社の技術資料ですので,信用できない方は清掃を行った方がいいかも知れません(その方が安心する)。
但し,その際「センサーコア」の部分を傷つけてしまうと異常が発生する可能性があるので注意が必要です。
むしろ,値段が安ければ交換してもらう方がいいのではないでしょうか。
コンピュータ診断
コンピュータ診断は,確か30,000kmくらいで行ってもらったと記憶していますが,その後全くしていなかったので久々に行いました。
結果が下図になります。
各項目は以下のようになっています。
1.4×4:4WD コントロール
2.ABS:アンチロックブレーキ
3.AFS:アクティブフロントライティングシステム
4.EATC:オートエアコン
5.EPS:電動パワーステアリング
6.F_BCM:フロントボディコントロールモジュール
7.IC:メーター
8.SCBS:スマートシティブレーキサポート
9.R_BCM:リヤボディコントロールモジュール
10.RCM:エアバッグ
11.RVM:リヤビークルモニタリングシステム
12.SSU:スタートストップユニット
13.TCM:オートマティックトランスミッション
全て「パス」となっており異常は発生していません。
略称で分かりにくいのでメカニックの方に手書きで書いてもらいました。
異常がある場合は,「パス」の代わりに「異常コード」が表示されるとのことです。
また,何らかの「異常警告」が表示された場合は,診断するとそのコードが表示され異常内容が把握できるとのことでした。
従って,何らかの警告灯が点滅または表示された場合は,放置せずディーラーで確認してもらって欲しいと言われていました。
異常警告は滅多なことでは表示されないので,表示が消えたから放置しておくと大事に至る場合があるとのことです。
どこかの板でオーバーヒートしたことを怒っておられた投稿がありましたが,「異常警告は出なかったのか」と他の方が質問されると,一度「表示された」ということですから,放置したままの結果だったと思われます。
速やかにディーラーでチェックしてもらえばオーバーヒートの原因も分かったのではないでしょうか。
これが保証期間内のことであればまだいいのですが,そうでない場合,最悪になると多額の出費を強いられることになってしまいます。
パック de メンテについては,各ディーラーで対応が異なるので,同じメニューを一般整備で行った場合の価格などを出してもらい,どれだけお得か確認されるとよいとのことでした。
CX-8 が展示されていましたので,試乗させてもらいました。
グレードは,4WD の最上級モデルです。
走っていると,静粛性がとても高くエンジン音が全くしないのには驚きました。
アクセルを吹かしていっても,音が少しするだけで自分の CX-5 との差に泣きました。
車体は 1,900kg 近くあるのでやはり重たい感じがして,CX-5 のように軽快とはいかないようです。
色はホワイトだったのですが,横からのシルエットがえらくかっこよかったです。
ただ,パドルシフトが標準でなかったのが残念です。
昨日(2018.01.08),義理の弟の見舞いに往復 350km を殆ど雨の高速を久しぶりに走ったのですが,水たまりに突っ込んでもハンドルが取られることもなくとても安定しており,やはり 4WD はいいなあと思った次第でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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