2012年11月末に CX-5 が我が家に届いてから早くも18ヵ月が過ぎました。
約8,013km走行した車両で,実物を見ることなく購入しましたが,ディーラーの広報車とあって,内外とも綺麗な状態でした。
新車登録が,2012年3月ですので,26ヵ月経過しており,走行距離も42,000kmを超え,私自身でも33,000kmあまり走ったことになります。
同じことの繰り返しになるのを承知で,この18ヵ月を振り返ってみたいと思います。
用途
殆ど通勤です。一度,遠出をしただけですので,日常の足ですね。
この夏に長女が結婚するので,最後の家族旅行に CX-5 で行く予定です。
あとは,休みの日にちょこちょこドライブに連れ出すくらいです。
CX-5 の選択理由
私は,長らく(約25年)自分専用の社用車に乗らせて頂いていました。
いすゞ・ジェミニとトヨタのセダン2台です。
鹿と心中した Chaser が3台目で,これ以上職場に迷惑をかけられないし,引退後も乗るつもりで買ったのが Legacy でした。
しかし,その Legacy も鹿でお釈迦になり, CX-5 にたどり着いたというわけです。
全然理由になっていませんね。
実は, Legacy を買った頃から,再び Car 雑誌を読むようになりまして,年甲斐もなく,Legacy をいじりまくっておりました。
そんな時,ディーゼルの復権を賭けて登場したのが CX-5 でした。
久々に面白い車が出てきたなと思いながら,自分には縁のない車と考えていました。
Legacy が,人生で最後の車になるかも知れないと思いながら過ごしていますと,(運良く?)Legacy が逝ってしまったのでした。
こうなれば,興味津々の CX-5 しかないと思い,ネットで調べ始めると,強大なトルクが持ち味で,評判もいいじゃありませんか。
ディーゼルを置いてあるディーラーを探すと,ありましたね。自宅から1時間くらいの所に。
日曜日に家内の車を取り上げて,試乗に行きました。
「デカイ」
1,840 mmは伊達じゃない。
エンジンをかけてもらうと,ディーゼルの音ではないですね。
少しタペット音が大きいガソリン車といってもいいくらいでした。
事故ると怖いので,助手席に同乗して,約20分くらいドライブしてもらいました。
「これっきゃない」
もらったカタログを穴の開くほど読みふけり,ネットで MAZDA のサイトや自動車雑誌のサイトを軒並み征服し,YouTube で走行動画をこれでもかというほど見ました。
免許取り立ての若者が,初めて買う車を探す心境でした。
私は,新車を注文してから何ヶ月も待つほど人間が出来ていませんので,「すぐ乗れるものはないか」と探しますと,自分の思うグレードが全国で4台しかありませんでした。
万が一気に入らなくても,「旬の車に乗って,旬に売れば,損失は最小ですむ」と考え,実車も見もせずに注文しました。
名義変更,ナンバー取得,搬送やらで,約3週間待ちました。
これだけでも,どれだけ長かったか。
過去にディーゼル車に乗っていたこともあり,付き合い方は分かっていたので不安は感じませんでした。
メインテナンス
定期点検
新車登録時から数えた月数に応じた点検をディーラーにお願いしています。
直近でいえば,24ヵ月点検が終了しました。
6ヵ月毎の点検ですので,多少値がはりますが,初物ですので,その辺は安全マージンと考えています。
幸い,試乗させて頂いたディーラーでお願いしていますので,懇切丁寧で,メーカーから指示されている点検内容もこっそり教えて頂いたりして,「へぇ,そんな指示まで出しているの」と思うこともありました。
MAZDA にとって,CX-5 は,アテンザ,アクセラが成功するか否かの試金石なのでしょうね。
ですから,どんな失敗も許されないという姿勢があるように思います。
オイル交換
今までは,5,000km毎にやっていたのですが,ディーラーのアドバイスもあって,4,000km毎にやっています。
フィルターは,2回に1度交換です。
交換費用は職場持ちですので,職場指定のディーラーでやってもらっています。
DL-1 規格で,今まで約8回交換していますが,トラブルは生じていません。
部品交換(MAZDA)
18ヵ月点検の際,デフオイル,エアコンフィルター,エアクリーナーエレメントを交換しました。
24ヵ月点検時に,AT オイル交換のお話をしたのですが,今の車は特別交換しなくても問題ないような仕様にしているとのことでしたので,様子を見ています。
交換は,昔の AT オイル交換と異なり,結構シビアな条件の下でしないといけないようです。
トラブル
何といっても「排気圧センサー」の故障です。
突然,車がまとも走らなくなり,AT もスムースにシフトアップしていかないのは恐怖でした。
センサー異常の情報が入ると,車を保護するために機能を殺してしまうようです。
しかし,ユーザーはそんなことを知りませんから,本当に壊れたかと思いましたよ。
これまた,先日試乗させて頂いたディ-ラーが30分くらいの距離にありましたので,あわててお電話して,何とか自走して持っていきました。
既にメーカーから不具合情報が入っていたようで,本社に問い合わせて頂くと,対策部品が1つあるので,明日取り付けますとのこと。
翌日交換すると,ウソのように走る。
感動した私は,定期点検をお願いすることにしました。
職場の名刺を出し,職場の付き合いもあるので,オイル交換は出来ないが,定期点検はお願いすると申し上げ,快く引き受けて頂き,今に至っています。
12ヵ月点検に持っていくと,メーカーの指示ということで再度取り替えてもらいました(問い合わせられた由)。
その後は全く不具合がなかったのですが,メーカーの姿勢がうかがえるところです。
というか,ディ-ラーの整備士の方の誠実さといった方が的確でしょう。
今年3月末に,帰宅しようとエンジンをかけたところ,「バッテリーパワーマネージメント点検」の表示。
「何のこと」
時間が遅かったので,仕方なくそろそろと走り出すと,走行には問題なさそうで,無事帰宅できました。
翌朝,エンジンをかけた時は表示されず。
気持ち悪いので,職場から点検の依頼。
プログラムの書き換えで終わりました。
トラブルはこの2つで,後は何ら問題は生じていません。
燃費
結論からいいますと,平均燃費は(2回リセットしました)大体12.3km ~12.6kmくらいです。
毎日暖機を行い(水温ランプが消灯するまで),i-Stop は使用していません。
通勤ルートは,
1.アップダウンの多い田舎道
2.郊外
3.市内
となっています。
距離は,1>2=3のような感じです。
ですので,i-Stop を作動させる時間が殆どないといっていいのではないでしょうか。
片道35km強の距離を約1時間走ります。
今まで乗り継いできた車の燃費は,Chaser で 9.3km~9.8km,Legacy で9.7km ~10.3 kmでしたので,最もいい燃費をたたき出しています。
ネットなんかでは13km台が多いように見受けます。
ガソリンに比して軽油自体のコストが安いので,出費が少なくて助かります。
先にガソリンの二重課税のことを書きましたが,軽油は二重課税されておりません(軽油税には課税されていない)のでご安心を。
エコランではないですが,いち早く巡航速度に乗せてしまうこと。
特に1(アップダウンの多い田舎道)では,60km+αに到達しますと,アクセルは殆ど踏んでいません(クルーズコントロールを使うこともある)。
一定の速度を維持するアクセルワークですね。
上記の速度ですと,エンジン回転数は1,500rpm付近で,5速で走行することになります。
AT のギヤ比は,4速が1.000となっており,5速 0.707・6速 0.600が昔でいうところのオーバードライブです。
ファイナルは FF ,4WD とも共通です(4.090)。
マニュアルでは,4速が41.4km以上,5速57.1km以上,6速73.7km以上と書いてあります。
スピードメーターでは,4速が45km+α ,5速 60km+α ,6速 80km+αと思います。
これを目安に運転して頂ければ,ご自身が今どのギヤで走っているのかがお分かりになるでしょう。
ワインディングでは,3・4速を多用し,たまに5速に入るくらいでしょうか。
マニュアルモードでも,余り高回転まで回しても意味がありません。
上記の速度の達したらシフトアップし,コーナーでは,手前でダウンしてから抜けるのが原則です。
特に,旋回中オーバースピードに怖くなって,あわててシフトダウンする方がありますが,極めて危険です。
昔の車でしたらスピンの憂き目にあうところですね。
大学を卒業した直後,友人とドライブしていたら,オーバースピードで突っ込みすぎて,あわててシフトダウンを試みましたが,オーバーレブ状態でシフトダウンも出来ず,スピンした経験があります(断っておきますが,運転していたのは友人です)。
総括
あれこれ細かなことを書きましたが,現在のところこれといった不満はありません。寧ろ,毎日楽しくドライブしています。
何より毎日往復約2時間の運転で,殆ど疲れを感じないですむのが有り難いです。
仕事で疲れているのに,また1時間も運転するのかと思うと気が滅入りますが,CX-5 はそれはないので,それだけでも手に入れた値打ちはあります。
おそらく,シャシー剛性が高く,振動がボディに余り伝わってこないので,体の揺れがなく,疲れないのだと思います。
やわな車だと,長距離運転して,休憩中も体が揺れている感覚が残っています。
初期型は,乗り心地が余り良くないのと評判があって,改良されたとのことですが,私は,このカッチリした乗り心地の方が好きです。
今まで乗ってきた車は,全て少し減衰力の高いアブソーバに交換してきました。
車体の揺れが少ないほど体には優しいのです。
車酔いしていた方が,車体の揺れが少ない車に乗るとおさまったという事例もあるくらいです。
この辺は好き好きですので,どれが最も良いか一概には言えませんが。
残された人生で,あと何台乗れるかも分かりませんが,当分 CX-5 とのつきあいは続きそうです。
もう鹿と心中するわけにはいきません。今度心中したら,軽四輪を買えと家内に厳命されていますので。
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