-Project CARS 2- 【6時間耐久レースの設定方法】

更新日:

ここでは,カスタムイベントの各種設定を利用して,カスタムレースを作成してみたいと思います。
かなり細かいところまで設定できますので,それを利用しない手はありません。
一例として,Sakitto GP での「6時間耐久」を擬似的に考えてみます。

FIA 世界耐久選手権(WEC)の6時間耐久レースの設定は,レースタイプを時間にして長さを6時間にしてもいいのですが,それでは実際(実時間)に6時間走行しないといけないので余りに芸がありません。
前作の動画で,実際に6時間走っているものが YouTube にアップされていましたが,それではあまりにも芸がないので,「約」6時間という前提で考えていきます。

Sakitto GP 6時間耐久の設定

以下の方法は,その他のコースでも応用できますが,ここで約6時間を算出するのは,Sakitto GP でのことに限りますので,まるまる当てはめても参考にはならないと思います。

事前準備

事前の準備として以下のようなことを行います。

1.キー割り当て
2.ピット戦略の作成
3.車両内マネジメントの確認
4.約6時間の算出
5.各種設定

キー割り当て

キー割り当てを行うのは,下記の4つです。

1.ヘッドライト:Fig.1
2.ワイパー:Fig.1
3.ピットストップを申請:Fig.1
4.車両管理:Fig.2

Fig.1

Fig.2

ピット戦略の作成

ピット戦略は,ピットに入って何を行うのかを予め作成することです。
いくつかのメニューを作成することによって,ピットストップを申請した時に,車両管理(下記)のメニューから選択できますのでスムースにことが運びます。

下図は,ウェットタイヤに交換する内容を作成しています。
新規作成のところで,「Wet Tire」という名前つけたものを開くと Fig.3 となり,Fig.4 及び Fig.5 で作業内容を指定します(ここではタイヤ交換しかしていない)。
同様に,「Dry Tire」という名前で晴れ用タイヤも作成しておけば,天候の変化があっても取りあえずは対応可能となります。

Fig.3

Fig.4

Fig.5

車両内マネジメントの確認

上述で作成したキーの「車両管理」ボタンを押して,「車両内マネジメント」を確認します。
実際は走行中に行うのですが,練習のためどこかにマシンを止めて確認してみて下さい。
下の画像はマシンを止めて表示させたものです。

以下がその内容になります。

上図にピット戦略で作成した,「Wet Tire」と「Dry Tire」があると思います。
ここでそれを指定すれば,ピットに入るとその作業を行ってくれます。

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約6時間の算出

次に約6時間を擬似的に算出して,「ラップ数」に置き換えます。
即ち,時間を早めることによって,「何ラップ」で6時間に到達するのかを算出します。

1.平均ラップタイムの算出

先ず,プライベートテストやレースなどでサーキットでの平均ラップタイムを出します。
私の場合,Sakitto GP でのレースの結果(3周)は以下のようでした。
3周のタイムは5分17秒381ですので,5分17秒381≒5.18 として,分になおすと,5.3 分となります。
これを3で割ると,5.3 分÷3=1.77 分/周がでます。
つまり,1周平均1.77分かかっているというわけです。

2.6時間の周回数

では,6時間では何周しなければいけないのでしょうか。
360分(6時間)÷1.77分=204 となり,204周する必要があります。
これはあくまで実時間での周回数です。

3.ラップ数の算出

いよいよ擬似的に6時間にするための「ラップ数」を算出します。
ここでは時間の進行(倍数:2,5,10,15,20,25,30,40,50,60)のどれかを使って周回数(整数値)を探します。

(1)204÷[30]=6.8≒7または6
・7周×1.77分×30=372分
・6周×1.77分×30=318.6分
(2)204÷[60]=3.4≒4または3
・4周×1.77分×60=424.8分
・3周×1.77分×60=318.6分
(3)204÷[20]=10.2≒10
・10周×1.77分×20=354分

(3)が最も360分に近いので,20倍を使用し,ラップ数は10周となります。
実時間では,1.77分/周×10=17.7分となり,計算上では約18分で6時間を再現できることになります。
実際の平均ラップタイムは変化しますので,必ずしも上記のような綺麗な数字にはなりません。
なので,あくまで目安としての6時間を割り出す方法とお考え下さい。

各種設定

1.レースタイプ:ラップ数
2.ラップ数:10 ラップ
3.対戦人数:15 (任意)
4.対戦相手のタイプ:混合クラス(任意)
5.対戦相手のレベル:30(任意)
6.対戦相手の攻撃性:10(任意)
7.スタートの種類:スタンディング
私は WEC のルールをよく知りませんので,誤っていたら「ローリング」に変更し,下の「フォーメーションラップ」を「はい」に変更して下さい。
8.フォーメーションラップ:いいえ
9.強制ピットストップ:いいえ(任意)
「はい」にすると,どこかで強制的にピットストップさせられます。
私は,一度「はい」にしてやりましたが,ピットストップの合図が分からず失格になってしまいました。
10.フリー走行:オン(任意)
・セッションスタート時間:12:00(任意)
・レース(セッション)時間:5(任意)
11.予選:オン(任意)
・セッションスタート時間:13:00(任意)
・レース時間(セッション):5(任意)
※5分ですと,わずか1周でタイムを出さないといけないため,実際は苦しいです。
最低10分は欲しいところです。

また,10,11 ともセッションが始まってからセッティングを変更しますと,その時間も消費したことになり,更に走行時間が少なくなるので注意が必要です。
それを加味しますと,15分くらいの時間を設けてもいいのかも知れません。
私は,それに気づかず,予選でのんびりとセッティングをやっていて,結局ラップタイムを出すことが出来ずどん尻になったことがあります(時間の進行をリアルなどに設定した場合は注意が必要です)。
12.天候スロットの数:4(任意)
・雲り1
・雨
・雲り2
・晴れ
13.天候の変化:10×
※6時間で4つの変化をおこすため。
14.日程:デフォルト(任意)
15.シーズン:14で自動表記される(任意)
16.レース開始時間:14:00
17.時間の進行:20×
※計算上は,午後8時(20:00)ゴールとなります。

天候も変化しますので,タイヤ交換は2回(ドライ→ウェット,ウェット→ドライ)行われることになります。
ウェットタイヤでドライの路面を走ると,あっという間に減ってしまうので注意して下さい(タイヤの摩耗を「リアル」に設定するとよく分かります)。

しかし,交換はこちらから「ピット申請」しなければなりません。
また,走行中に「車内マネジメント」を開くと,画面が揺れてしまうため,実際はやりにくいです。
コースを走行中は「ピット申請」だけを行い,ピットロードに入ってから「車内マネジメント」を行うのが実用的かも知れません。

又,自分→ AI →自分の順序でドライバーの交代も可能です。
最初は AI に走行させることは不可能ですので,必ずご自身でハンドルを握って下さい(最後のドライバーを AI にしてゴールさせることは可能です)。

AI もなかなか頑張ってくれます。
下の動画では,2周目以降ゴールまで AI 君の走行です。
AI に走行させるメリットはコースの「走り方」が分かるということです。
これは充分研究に値します。
特に初めてのコースなどは,AI に走行させてみるといいのではないでしょうか(最低1周はご自分で走ってから交代させて下さい)。
この方法はプライベートテストでは不可能だったと思いますが,一度確認をお願いします(あくまで自分で走ることが目的のため)。[2017.09.30]
この AI の活用方法の詳細については,AI ドライバーの活用方法をご参照下さい。

スタートを14:00とするとゴールは20:00なので,夕暮れやナイト・レースのシーンも出てきます。

以上で,Sakitto GP 約6時間耐久レースの設定の説明を終わらせて頂きます。
これを応用して頂くと,ルマン24時間レースなども簡単に出来ると思います。

最後までお読み頂きまして有り難うございました。

1.ピット戦略の作成方法

2.約6時間耐久の設定方法

3.Sakitto GP 約6時間耐久(フリー・予選シーン大幅カット。レースも一部カット)


【更新履歴】----------------------------------------------

・2017.10.07 一部加筆 [2017.10.07]表記部分
・2017.09.30 ★の部分を加筆 [2017.09.30]の表記がある部分まで
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