世の中には,ストレスを感じやすい人とそうでない人がいるように思います。
あなたのまわりはいかがですか。
また,あなたはどちらのタイプですか。
私は,あまりストレスを「感じない」タイプです。
ストレスを「考えない」タイプと言った方が正確かも知れません。
若い時にうつ状態になることも経験しましたが,それをストレスによるものとは認識していませんでした。
どちらかといえば,自分の何が問題なのかをずっと考えていたように記憶しています。
例えば,あなたは仕事がうまくいかないので,職場の先輩や同僚にその悩みをうちあけたとします。
Aさんは一笑に付して,「単なる疲れが溜まっているだけだから,休みの日は家でゆっくりすれば回復するよ」,と言ってくれたとしたら,あなたは少し気持ちが軽くなった気がしませんか。
一方,Bさんに,「あなたは大変なストレス状態だから,そのままでは何も出来なくなってしまう可能性がある」,と言われたら,あなたは気持ちが落ち込み,どうしようかと焦りますね。
AさんとBさんの違いは何かというと,ストレスに対する考え方にあるのです。
つまり,Aさんはどちらかといえばストレスを「考えない傾向」にあり,Bさんは,何かに行きづまると,原因をストレスという言葉で「置き換える」タイプと言えます。
Bさんのような方は,ストレスと考えることによって,原因の分析をせずにストレスという言葉だけで片付けています。
私は,そこに逃げの姿勢が潜んでいるように思えます。
当然,相当追い込まれた時は,一時的にせよ自分を逃がさないともたないことは理解できます。
しかし,それを常時やってしまうと,いつまでも自分の問題に気づくことはないし,問題も解決しません。
Aさんは,ストレスという言葉を可能な限り自分の中から追い出して原因を求めていくタイプです。
原因が自分にあれば改善すればいいだけであるし,外にあるならば,解決しようとするでしょう。
万が一,どうしようもないことであれば,記憶の底に沈めて再挑戦の時を待つのかも知れません。
上記の会話では,Bさんの一言で,あなたは自分の悩みをストレスによるものと「認知」してしまう。
逆にAさんの言葉は,あなたにストレスを「認知」させません。
単純なことですが,ストレスという言葉をよく使う人ほどストレスに弱くなります。
人間は,自分がある言葉を口にして耳で聴いたり,他人に言われるまでは,その状況を認知していません。
ですから心の中でストレスと思っていても,口に出さない限りストレスではないのです。
Aさんはその事実を知っているかどうかは別にして,ストレスという言葉を全くといっていいほど使わないタイプだと思います。
私も,他人との話でストレスという言葉を殆ど使いませんし,そう言われても受け入れることがないようにしています。
そのような習慣が身につくと,ストレスを感じなくなってきます。
正確には,自分の頭にストレスという言葉はないので,そもそも感じることはありません。
プレッシャーはありますが,ストレスではありません。
すぐにストレスという人は,心理的な負荷(プレッシャー)を誤って解釈しているとも言えます。
そう考えることによって,それは忌避すべきものだと思ってしまう。
これでは,いつまで経ってもプレッシャーに強い人格は出来ません。
繰り返しますが,ストレスという言葉を使わない生活を心がけ,まわりがそう言っても否定することが,ストレスに強い人格が出来上がってくるのではないでしょうか。
最後に,何故女性があなたに「愛してる」と言って欲しいかと言いますと,あなたの気持ちを確かめたいという欲求はもちろんですが,上述のようにあなたがその言葉を口にすることによって,あなたにそれを自覚させることに目的があるのです。
これを応用すれば,彼女に「愛してる」と言わせることによって,あなたへの愛を深めることも可能になります。
こういうことを心理学的には「強化」といいます。
外国人が,「I Love You」を連発するのも一理あるのですね。
私は,好きになった女性に「愛してる」と言わせ続けるとどうなるかを,実験してみたい欲求に駆られたことがありますが,そんな度胸はありませんでしたので,未遂に終わりました。
どなたか勇気のある方は一度試みて頂けないでしょうか。