カフェインの過剰摂取は死を招く?

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最近コンビニでも見かけるようになったエナジードリンク。
レッド・ブルに代表されるもので愛飲している方も多いのではないでしょうか。

日本経済新聞(2017.06.13)によると,「カフェインを多量に含む眠気防止薬やエナジードリンクなどの清涼飲料水の急性中毒で,2011年度からの5年間に少なくとも101人が救急搬送され,7人が心停止となり,うち3人が死亡したことが13日,日本中毒学会の調査で分かった。」
とあります。

それでは,色々な飲み物のカフェインの濃度は一体どれくらいになるのでしょうか。
下図が,農水省の Web サイトに載っているものです。

これによると,エナジードリンクの濃度がダントツで,製品1本当たりでは,36~150mgとなっています。
私はエナジードリンクを飲んだことがないので,どの程度眠気防止になるのかは分かりませんが,コーヒー1杯の濃度と比較すると最大で5倍もの違いがあります。

私も現役時代は,眠気防止や頭をはっきりさせるために,コーヒーをかなり飲んでいましたが,徹夜するまでのハードワークはなかったので,勤務時間中に飲むだけでした。
それでも,カフェインが切れてくると感じる瞬間があり(体がだるくなって,頭がボーっとした感じがする),思わずコーヒーを飲んでしまっていました。

中毒死するほどの量とは一体どれくらいなのでしょうか。
日本中毒学会の調査では,不整脈による心停止が起きた人のうち,最低の摂取量は6グラムだったため「これが(成人の)最低致死量と想定される」といいます。

どうやら死亡した方は,上記のようなドリンクだけではなく,ネットでも手に入るようになったカフェインを多く含む「眠気防止薬」と言われるものを常用していたようです。

私は,自分自身が「カフェイン中毒」ではないかとは思っていましたが,まさかカフェインで死に至るなどは考えたことはなかっただけに,今回の調査結果には驚きを禁じ得まえせん。

農水省の Web サイトでは,カフェインの過剰摂取の影響を以下のように解説しています。

「カフェインを過剰に摂取し,中枢神経系が過剰に刺激されると,めまい,心拍数の増加,興奮,不安,震え,不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気,嘔吐することもあります。」

「長期的な作用としては,人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること,妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に,胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。」

食品安全委員会が海外のリスク管理期間の状況を纏めたものが下図です。

日本では,カフェインの影響調査を行政も行っておらず,今回の日本中毒学会の報告が最初のようです。
農水省を始めとする行政の Web サイトも新聞報道を受けて慌てて注意喚起をしています。

エナジードリンクなどのカフェインを多く含むドリンクの飲み過ぎには注意する必要があります。
時々 YouTube でゲーム実況を拝見していると,エナジードリンクをかなり飲んでゲームをやっている方がおられるようだが,くれぐれも中毒には注意したいものです。

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