CX-5 約 10,000 km 走破してわかったこと

更新日:

2012.11.29に納車されてから,早くも約10,000km走破しました。
証拠写真は,こちら。

オドメーター

Trip A が,9,914.5kmを示しています。
オドメーターは,18,012kmです。

主用途は通勤ですが,約4.5ヵ月でよく走ったものです。
購入時は,8,000km余り走っていました。
この間における平均燃費は,こちら。

平均燃費

以下,一時決算としての雑感等を記してみます(全く無関係な質問もありますので,余興としてお読み下さい)。

購入動機

Legacy を鹿にぶつけてしまい,修理するのも嫌なので,巷で話題になっていた CX-5 を探していたら,いいものが見つかり,新車購入の待ち日数も不要だし,フル装備で追加費用も不要だったので,中古車にもかかわらず現車を見ずに購入(というか,現物が関東にしかなく,会社の広報車であるとのことを信用しました)。

グレードは,XD L Package で,アルパインの NAVI が装着されています。
又,フロントカメラもあり,色は,アルミニウムシルバーです。

何の問題もなく,車体も大変綺麗でしたし,ディーラーの管理ですから,きちんとメンテされていました。
納車前に,無料で,DPF 再生,オイル交換等の12ヵ月点検をして頂きました。

買う前に近くのディーラーに試乗に行きましたが,余りの車幅に,扱えるか心配になりましたが,ボンネットがきっちり見えるので,乗り始めから全く問題なし。
サイドカメラの使用もありません。
おまけに,こちらのガタイが大きいので,対向車が思わず止まって待ってくれます。

用途

主用途は通勤。
往復約76km。
通勤時間は約1時間。
まだ長距離は走っていません。

平均燃費

私の運転条件は以下の通りです。

暖機運転:する

暖機運転は必ずやります。
冷間ランプ(青)が消えるまで。
この冬は毎朝大体15分くらいはしていました。
帰宅時も同様。

i-stop:不使用

通勤で主に走るのは郊外の道なので,信号も少なく,特に必要性は感じません。
それに,エンジンが再始動することに慣れないです。

アフター・アイドリング:する

エンジンを止める前に暫くアイドリングさせます。
これはターボの保護に有効な手段で,マニュアルには i-stop する時は不要と記されていますが,経験上しないと気持ち悪いです。
時間的には30秒から1分なので,荷物を降ろしていたりすれば,そのくらいの時間は勝手に過ぎていきます。

省エネ走行:無関心に近い

i-stop もしていませんし,郊外では70km~80kmで走り,殆ど高速道路状態にしています(勿論,車が空いている時ですが)。
又,エンジンもそこそこ回して走ります。

駆動形式が 4WD で,この様な走り方をして,約10,000km走行で12.6kmの結果でした。
これがいいのか悪いのかは分かりませんが,Legacy よりも約2km燃費がいいです。

走行性能

エンジンについて

ディーゼルにもかかわらず,加速もいいですし,エンジンもよく回ります。
アクセルを踏み込んでいくと,4,500回転付近でシフトアップしますが,滑らかに回るのは驚異的ですね。
ガソリンエンジンでの6,000回転の感じです。

そして,感動的なのは,エンジンの頭打ち感がないことです。
私は,基本的に回るエンジンが好きなので,つい回して走ってしまいます。
何せ,エンジンは,DOHC 16VALVE 直噴ターボですから。

エンジン音は,ディーゼルという感じがしません。
「ガラガラ」というディーゼル特有の音もありません。
感じるのは,発進の時くらいでしょうか。
巡航に入ってしまえばとても静かな部類だと思います。

足回りについて

Legacy の Low Down に懲りましたので,純正のままですが,結構粘る感じがします。
かといって,19インチタイヤの割には硬くないです。

下りのコーナーは,ディーゼルの重さのせいかフロント・ヘビーを感じました。
この辺もあって,もう少し硬めでもいいなと思います。
尤も,SUV を乗用車のように振り回す私もバカだと思いますが。

4WD 性能

この冬は,結構雪も多く,又,なかなかとけない日が続きました。
Legacy のような Full Time AWD じゃないとのことでしたが,全く不安なく走行できました。
マツダ技報を読ませて頂きますと,どうやら新開発の 4WD のようです。

私のように,凍結路及び積雪路を走って通勤しなければならない者にとっては,4WD は必須であり,低回転からトルクが出るのは,走ってみて,これ程走り易い経験をしたのは初めてです。
驚いたのは,途中で休憩しようとして待避所に止めたのですが,そこは何とアイスバーンだったのです。
スタッドレス・タイヤの性能も相まって,全く滑らなかったのは驚異的でした(自分が滑りそうになった)。

正直言いまして,性格は異にしますが,Legacy に負けず劣らずと思っています。
ゲリラ豪雨の時も,極めて安定しており,おそらく 4WD に切り替わっていたのだと思います。

ボディ剛性

とてもいいと思います。
走行時に路面の振動がボディに直接伝わってこないのは,運転していて疲労軽減の最大の効果であると認識しています。
実際,毎日通勤していても,Legacy の時よりも疲れが少ないです(Legacy は,不覚にも足回りをいじったため,ボディへの振動が大きかった)。

それと,オルガン式アクセルペダルは,本当に足が疲れなくていいです。
一部の掲示板などで問題になっているビビリ音も今のところはありません。

AT について

ロックアップ機能があり,シフトのアップ・ダウンが明確に分かります。
Legacy は CVT だったので,滑らかですが,反面メリハリがなく,私的には AT の方が好きです。
CX-5 の AT は,速度でシフトを制御していて,一定の速度以下になると,必ずシフトダウンします。
これを不快に感じる方もおられるようですが,仕様と割り切っています。

アクセルを踏み込んでいっても,キックダウンすることなく,加速していくのは,いかにトルクが強大か示すものだと思います。
勿論,深く踏み込めば,キックダウンしますし,3,000回転からはターボの威力を感じます。

乗り始めて違和感を覚えるのは,下り坂でブレーキを踏んだ時,キックダウンしていく特性だと思います。
踏み込み加減で,3,000回転くらいまで上がりますから,おそらく3速までダウンしているのではないでしょうか。
その場合,アクセルを少し踏むと4速にアップします。

Legacy の時は,勾配を検知して,シフトダウンしていき,不快なのでこちらでアップしていましたが,CX-5 の場合は,ブレーキを踏まないとダウンしないので,こちらの方が走り易いです。

だた,ダウンする時のショックは,ないとはいえませんので,この辺が好みの分かれるところでしょう。
アクセルワークによる AT の制御方法がまだ明確に分かっていませんので,これからの課題です。

マニュアルモードで走ってみると,速度によってギヤを制御している様子がよく分かります。
こちらがシフトアップしようとしても,速度に到達していなければアップしてくれませんので,かなり厳密に速度をモニターしていると思います。
Legacy のように△マークが出て,「アップ可能」を知らせてくれると有り難いですね。
▽マークがあるので,惜しいところです。

まぁ,この車は,マニュアルでガンガン走るのではなく,ゆったりとツーリングするのが最も相応しい感じがします。
冬は,専らマニュアルモードで走りましたが,3,4速をいききさせていれば,4WD の効果もあって極めて安全でした。

装備について

L Package なので,下記の主な装備があります(XD に含まれるものもあります)。

1.ディスチャージヘッドランプ(ハイ/ロービーム:オートレベリング [光軸調整]機構付/バイキセノン)
2.運転席 10 Way パワーシート
3.Bose® サウンドシステム(AUDIOPILOT™2)+9スピーカー
4.225/55R19 99V タイヤ& 19インチアルミホイール
5.スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)+AT誤発進抑制制御
6.運転席&助手席シートヒーター
7.ヒーテッドドアミラー
8.リア・ビークル・モニタリングシステム(RVM)
9.アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)
10.オートライトシステム&レインセンサーワイパー(フロント)感度調整式
11.DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム:横滑り防止機構)
12.TCS(トラクション・コントロール・システム)
13.クルーズコントロール

最もいいなと思うのは,アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)ですね。
これは,夜間走行時,コーナーの向きにヘッドライトが動く機能です。
コーナーの内側を照らしてくれるので安全にも貢献していると思います。

又,リア・ビークル・モニタリングシステム(RVM)は,レーンチェンジする時に,横に迫っている車を教えてくれるので,面白い機能だと思います(RVM はサービスリコールの対象となっていますので,未対策の方はディーラーに確認を)。

オートライトシステムですが,Auto → Small → Light の順番になっていますので,Small だけを早めに点灯したい時に不便を感じます。
Auto の作動を早めに出来るようなので,ディーラーで変更してもらう予定です。
私的には, Small → Auto → Light の順番の方がベターと思います。

Bose®サウンドシステムは,なかなかいい音だと思います。
私は,今までデフォルトの装備でしか音を聴いていませんが,今までで一番いいですね。
SD カードに自分の好きな曲を入れて聴いています。
HDD には CD を録音させていません。
MP3 形式に変換する必要がありますが,然るべきソフトであれば,簡単にできます。

雪が付着した時や,曇った時に案外重宝するのが,ヒーテッドドアミラー。
速やかにクリーンになります。
DSC と TCS も装備されていますが,余りお世話になる状況ではないと思っています(分からないだけかも知れませんが)。
OFF にして走ったことはありません。

シートヒーターは,寒い時に,暖機運転中にセットしておけばいいので,温かいシートに座れます。

クルーズコントロールは,郊外の道での使用頻度が高いです。
信号もなく道が空いていると,制限速度+10kmに設定します。
一定の速度で巡航するのが燃費にもいいし,自分も楽です。
60km+αですと,1,500回転くらいですので,とても静かで気持ちいいです。
最近の車は,安全装備の充実はいいのですが,反面,人間の危険予知の感性が落ちてくることを懸念します。

外装について

特徴的なフロントマスクに好みが分かれるところではないでしょうか。
それも,「こんなもん」でしょう。
外装は,メーカーのデザイナーの方の思想が最も現るので,気に入らなければ,買わなければいいだけだと思います。
購入してからあれこれ論評する方もありますが,余り好きではありませんね。

内装について

L Package なので,本革シートですし,インパネもしっかりしていて,よく作り込まれていると思います。
振動もありませんし。
唯,夜間走行時に運転席右側にある i-stop 等のボタンが,右ドアミラーに映り込む時があります。
角度が外向きになっているので仕方ないのでしょうが,ドライバー側に傾けておいた方が良かったと思います。

収納場所が少ないとの意見がありますが,これも,ディーラーで確認できることです。
どの様な車も100%満足することはないでしょう。
とするならば,自分は CX-5 に何を求めるかをしっかり決めて購入すれば,不満足感は少ないと思います。

試乗する前に,現車を充分確認することは出来ますし,YouTube 等でも沢山動画がありますから,研究することは可能です。
巷の風評に惑わされない冷静さと,自分のはやる気持ちを抑制して,冷静に眺める眼が大事と思います。
何を我慢するのか,了解するのかを決めて購入すればいいだけではないでしょうか。

問題なのは,走行距離が伸びて,経年変化で生じてくる現象です。
これは,新車時には確認できませんから,メーカーの想定外の事態も出てくるでしょう。

静粛性

走り始めを除けば,ディーゼルにしてはとても静かだと思います。
エンジンの振動もステアリングに伝わってきませんし,ボディにも侵襲してきません。
何名かの職員を同乗させて出張に行きましたが,一様に静かなことに驚いていました。

勿論,加速させていけば,エンジン音が聞こえますが,それも不快な音ではなく,いかにも仕事をしている感じがしますし,サウンドもいい感じです(音の聞こえ方は個人差がありますから,私のいい音が他の方には雑音に聞こえる場合もあります)。
スバルのエンジニアの方の話を読みましたが,アイドリング時ではなく,走行時のバランスをどう取るかが問題とのことです。

つまり,停止時に振動を押さえ込むことが,走行時にアンバランスになってしまう。
具体的には,アイドリング時にエンジンの揺れを感じるが,走行するとバランスが取れて,ボディに侵襲しなくなるというようなことです。
車を静的な状態で考えるのか,動的な状態で考えるのかの違いであると思います。

スバルやマツダは,文字通り「動的な車作り」を信条とする会社であると認識しています。
この方向性を考えた場合,どこにコストをかけるかという違いになって現れてくるのではないでしょうか。

ざっと10,000kmを走行した感想を記しましたが,現時点ではとても満足しています。

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